セレブスタイリストインタビュー3 ~NIKKI LEEさん~

NIKKI LEEさん / RIAWNA CAPRIさん
今回は、ロサンゼルスで今最も流行っている高級サロン「NINE ZERO ONE SALON(901サロン:ナイン・ゼロ・ワン・サロン)」のオーナーNIKKIさんにインタビューいたしました。
YUKA:
スタイリストになったきっかけはなんですか?
NIKKI:
実は高校を卒業したとき、歯科衛生士になりたいと思って見学に行ったんです。でも私にとって魅力的な仕事ではないと思い、辞めました。私は幼い頃から、髪の毛のスタイリングが大好きでした。またプロムや学校のイベントのために、お友達の髪の毛をセットもしていました。さらに、当時、親友が美容を勉強していたこともあり、もしかしたら私はスタイリストに向いているのかもしれないと思い、美容学校に入学しました。
YUKA:
どちらの美容学校に行かれたのですか?
NIKKI:
私の出身地であるネバダ州リノ市のインターナショナル・スクール・オブ・スタイル(International School of Style)です。ロサンゼルスに引っ越した後は、サンタモニカにあるフレッド・シーガル・ビューティー(Fred Segal Beauty) でトレーニングを受けました。そこでビジネスパートナーのリアーナ・カプリ(Riawna Capri) に出会いました。様々な美容室で働きながらセレブのお客様と出会い、NINE ZERO ONE SALONをオープンすることができました。
YUKA:
何から始めましたか?
NIKKI:
セレブのエクステをする機会が多かったので、そこから有名になりました。セレーナ・ゴメス(Selena Gomez)、ジェニファー・ローレンス(Jennifer Lawrence)、 リア・ミシェル(Lea Michele)、エマ・ロバーツ(Emma Roberts)など、映画の役作りのためにエクステを利用するお客様がとても多いです。
YUKA:
どのようにセレブのエクステをスタートしたのですか?
NIKKI:
フレッド・シーガル・ビューティーでアシスタントをしていた時、この業界で活躍するのは難しいと気づき、どのように目立つかを考え始めました。当時、ロサンゼルスでエクステを上手にできる人は一人しかいなかったので、グレイト・レングスズ・エクステンションズ(Great Lengths Extensions)でクラスを取りました。そこでとてもエクステに魅力を感じ、上手くナチュラルに仕上げられるように練習をしました。
YUKA:
エクステはお客様によってカスタマイズするのですか?
NIKKI:
通常は6~8時間かかるところを、リアーナと私は2人で手掛け、2時間で終わらせています。お客様は長い時間サロンにいることが嫌いなので、早めに終わらせることが大切です。私たちの特徴は、カット、カラー、エクステを全部できることですね。エクステを入れるときは、地毛と色がマッチしていることが一番大切です。カラーをしない人がエクステを手掛けるとシームレス(地毛との差がないこと)にブレンドできないこともあります。お客様が金髪に染めたいとおっしゃったら、どんな感じの金髪なのかをよく相談して、その色に合うエクステを探したり染めたりします。
YUKA:
NINE ZERO ONE SALONをどうやって立ち上げたのですか?
NIKKI:
NINE ZERO ONE SALONは、本店の住所の番号だったので、お店の名前はそこから決めました。私たちにとってこのサロンを始めるアイデアはシンプルでした。ロサンゼルスやニューヨークにある高級サロンは、サリー・ハーシュバーガー(Sally Hersheberger)やアンディ・レコムテ(Andy Lecompte)のようにオーナーの名前が付いたサロンは多いです。そういうサロンで働いたことはありますが、残念ながら、功績を認められる人は、いつもオーナーになってしまうのです。私たちは、スタイリストたちが楽しんで仕事をしたくなる環境を作りたかったのです。
YUKA:
新しいスタイリストを雇用する際に何を重視していますか?
NIKKI:
誰にでも髪の毛のスタイリングを教えることはできますが、人の性格は変えられないといつも私は思っています。 お客様がすごく多いスタイリストや、才能のある人なのに、性格がすごく悪い人が面接に来ると、いくらスタイリングが上手でも雇いたくなくなります。なるべくスタイリスト間で問題が起こらないようにしたいのです。性格の良い人だったら、私たちもどのように手伝えるか工夫して、サロン全体を良いチームにできるのかを考えています。この業界は、自分のテクニックはもちろんのこと、どの材料を使っていることさえ教えてくれない人が多いです。同じ材料を使用しても、違う人が使ったら全く同じ結果にはならないので、なぜ教えてくれないのかが不思議です。私とリアーナはそれを変えていきたくて、2011年にアカデミーを開きました。ブティックアカデミーなので、10人ずつ生徒がいて、サロンのスタイリストが教えているクラスが様々です。私とリアーナは、ビューティー・コーチ・ツアーで、色んな場所に行ってクラスを教えていました。子供が産まれてからは遠ざかっていますが、今年10月に、パームスプリングス市でデモをします。BCTV (Beauty Coach Television) という番組から有名なスタイリストを呼んで、様々なことが学べる実習ビデオも製作する予定です。今、本当に楽しくて幸せです。
YUKA:
どうして教育への情熱があるのですか?
NIKKI:
私とリアーナがフレッド・シーガル・ビューティーでトレーニングをしていたとき、スタイリストたちが他の人をサポートしないことがすごく不思議でした。私はマスター・カラーリストと呼ばれているけれど、たまには間違うこともあります。他の人の意見を聞いて上達することもあります。みんながそうやって徐々に上達できたらいいなと思っていて、私達のサロンではそんな環境を作っています。私自身、一人でロサンゼルス全ての人の髪の毛をスタイルできるわけではないので、他の人にテクニックを教えて、みんなでお客様を集めて働ければいいと思っています。その考え方が全てのサロンを成功させるとは思いませんが、それが私たちの哲学です。
YUKA:
オーナーとして困ったことはありますか?
NIKKI:
もちろん、毎日問題は起こりますよ。だからリアーナと私で、20人ほどのオーナーを集めて「オーナーズ・ランチ・イン(Owner’s Lunch In)」というクラスを教えています。いくらビジネスが成功していても、会社の中で困ることはたくさんあります。一番苦労したのは、サロンのリース契約する前日に、投資家が取り止めたいと言い出し、結局自分たちの貯金を切り崩したり、クレジットカードを使ったりして、なんとか家賃などを捻出しました。 困ったことや苦労はたくさんあるけれど、恐れずに頑張っていたら、必ず成功します。私一人ではできなかったと思います。リアーナがいて本当に助かっています。
YUKA:
どうやってセレブのお客様を増やしたのか教えてください。
NIKKI:
私たちは、セレブであろうと一般人でもあろうと、皆さん同じだと思っています。セレブだからといって、特別扱いはしないです。普通に接することで、セレブのお客様も話しやすくなり、それが信頼関係を構築することに繋がっていきます。
YUKA:
同じ美容業界で成功したい人に一言アドバイスはありますか?
NIKKI:
柔軟な考えと謙虚であることが一番です。もし、一からやり直してアシスタントにならなくてはいけなくなっても、思いやりを持って頑張っていたらまた評価されるようになるでしょう!
● 感想
NINE ZERO ONEサロンは、今ロサンゼルスで注目を集める人気No1高級サロンです。ビバリーヒルズやハリウッドのセレブやスタイリストに、最も人気があるサロンを3つ聞いた時に必ず入るサロンがNINE ZERO ONEサロンです。NIKKIさんは教育熱心でもあるので、ぜひこの機会に日本人のスタイリストにも学んで欲しいです!
オンライン教育もあるので日本からでも入会可能!!
Lineアカウント:@yukastyleまたはemail: yuka@yukastylebh.com まで、お気軽にお問い合わせください。
NINE ZERO ONEサロンのオフィシャルサイト
https://www.ninezeroonesalon.com
インスタグラム
https://www.instagram.com/ninezeroone/