ビザは取れる!弁護士選びとスポンサー会社

● どんなビザを取得するか

ビザの話をしましょう。まず結論から言いますと、アメリカでやっていきたい日本のヘアスタイリスト(美容師)、ネイリスト、アイラッシュテクニシャンは、アーティストビザを取るべき!そして、グリーンカードを取得しましょう!そこに夢と自由があります。

余談ですが、私自身はというと、ビバリーヒルズのサロンを買収し、E2(投資ビザ)でアメリカに来ました(私自身は美容師ではありません)。日本にいる頃は、どの弁護士に相談しても「難しい!」と言われ、諦めかけていましたが、道が拓けたのはロサンゼルスに遊びに来たついでに、エージェントや移民弁護士に相談してからです。日本にいる頃とは全く異なる視点で見れるようになり、自分のやるべきことが明確になりました。それから3カ月でビザの取得ができました。

私見ですが、日本にいる弁護士は、カリフォルニア州やロサンゼルス市の詳細な事情をよくわかっていません。ヒアリングが多く、ソリューションが少ないと思いました。アメリカにいる弁護士は、多種多様で、人の懐を見てお金儲けに走りがちな面も否めないのですが、実力のある素晴らしい方はいらっしゃいます。

今日本にいる方は、まずアメリカに来て、カリフォルニア州、ロサンゼルス市を熟知した信頼できる、そして、ロサンゼルスで実際に生活している日本人に相談するのが良いと思います。

冒頭でアーティストビザやグリーンカードに触れましたが、ロサンゼルスに10年以上いるスタイリストの大半が、そのどちらかを所持しています。また、私自身は実際に投資してE2カンパニーをつくりE2ビザを取得しましたが会社(E2カンパニー)からE2ビザを出してもらっているケースもよく聞きます。その会社とご自身のスタンスが本当に合っていれば、お互いに良いことだと思いますが、月日が経つにつれ、会社とスタイリストで求めていることがくい違ってくることをたくさん見てきました。私はその背景に、カリファルニア州(USA)と日本の環境の違いを感じます。カリフォルニア州の労働法は、他州と比べても労働者寄りで、ましてや日本とは比べものになりません。さらに、スタイリストとなるとフリーランスが非常に多く、日本のようにオーナーが強く、従業員がオーナーの言うことを何でも聞くのはあり得ないのです。この環境の違いが、スタイリストに心の変化を与えるように感じます。特に、ハリウッドやビバリーヒルズなど、多くのセレブが集うエリアではそれが顕著です。したがって、アーティストのように羽ばたきたい方は、最初からそのための道と、そのためのビザを目指すべきです。

美容関係者であれば、スタイリスト、ネイリスト、アイラッシュテクニシャンはもとより、サロンのオーナーも、我々にご相談いただければ、コストを軽減し成果を上げるご案内が可能です。

● サロンオーナーなら投資ビザを視野に

私自身、美容サロンオーナーでもあるので、美容サロンオーナーには、是非、お伝えしたいことがあります。日本で美容室オーナーの方が、こちらロサンゼルスで出店する場合は、オーナー自身はE2(投資ビザ)が最適だと思います。また日本では、あまり一般的ではありませんが、M&Aでロサンゼルスのサロンを買収するメリットもあります。
特に、ビザやライセンスの取得は圧倒的に早く、リース契約もスムーズです。一からやる方法が多いと思いますが、 “Time is Money” です。日本の大手上場会社でも、ビジネス系のライセンスやビザ、リース契約の問題で余計なコストがかかっていることが多々あります。2~3年かけて漸くスタート地点に立つのではなく、アメリカ人と同じスタート地点に3カ月で立てるM&Aは、コストを抑えて短時間で目的を達成できます。

美容サロンのM&Aについては、私自身、2度も経験しており、サポートや助言、エージェントとして代行作業も可能ですので、ご興味ある場合はどうぞお気軽にお声がけください。また雇用するスタイリストは日本人にこだわり過ぎず、継続的な募集と教育によって積極的にアメリカ人を雇用するべきです。我々は、美容サロンオーナー(ヘア、ネイル、マツエク)には、日本人を含めたプロフェショナルなスタイリストをご紹介しています(現在登録者多数!)。
どうぞ、ご遠慮なくお問い合わせください。

最後に、ビザはE2にしろ、アーティストにしろ、グリーンカードにしろスポンサー会社(務める会社やエージェント会社)が重要となります。特にE2は会社とともに歩み、万が一、会社を辞める時はビザが無くなるので、慎重に選択することが大切です。移民弁護士もそうですが、会社選びにもアメリカではエージェントが必要だと思います。特に、会社との契約はカリフォルニア州法に基づいた契約であることが重要です。日本人スタイリストのプロフェッショナルエージェントである我々は、契約についてサポートいたします。またビザに関しては、アーティストビザやグリーンカードのサポートをしています。

スタイリストのアメリカンドリーム

ロサンゼルスのWest Hollywoodエリアには、素敵な美容サロンが数多くあります。

平均客単価1000ドル以上といわれるSally Hershberger、インスタ200万人以上のフォロワーを抱えるカラリストGuy Tangのサロン、日本のKAOがプロダクトの権利を100億円以上で買収したJohn Frieda、そして毎月のプロダクト収入が20億円以上と言われるChaz Deanスタジオ(Wenn)など…。

彼らはサロンをチェーン展開しているわけではなく、美容師としてのタレント性を開花し、ビジネスを発展させています。

日本人でいえば、シュウウエムラ化粧品の創業者植村秀氏も、ハリウッドでメーク技法を習得しビジネスを発展させた一人です。
世界で最もセレブが集まるハリウッドは、まさに美容のメッカと言えます。

話は自分自身のことになりますが、私は2013年にビバリーヒルズの高級美容サロンYuki Sharoni Beauty & Lifestyleを買収しました。オーナーだったYuki Sharoni氏は30年以上ビバリーヒルズのセレブスタイリストとして活躍し、アダム・サンドラーやジェシカ・アルバといった多くのセレブを顧客に持っていました。上記のようなTop中のTopのスタイリストではなかったのですが、カット250ドル、カラーは400ドルで、毎日途切れることなくお客様が訪れていました。Yukiの晩年の年収は、おそらく日本の東証一部上場企業の役員の平均年収をはるかに超えるものだったでしょう。また、当時の弊社サロンでNo2、No3のスタイリストの年収も、サラリーマンの部長でも手が届かない収入でした。これは、ビバリーヒルズ、ウエストハリウッドで名の知られたサロンであれば、当たり前のような話です。日本の美容師の平均年収が300万円以下であることを考えるととても夢があります。

私は、ビバリーヒルズとウエストハリウッドの中心で、およそ5年間にわたり、美容サロンを経営して、数多くのことを経験し学び、多くのスタイリストや美容会社の方からも話を聞いてきました。

職人気質を持つ日本人は、ホスピタリティと技術を持ち合わせています。私は多くの日本人スタイリストが、トップのスタイリストになれると確信し、昨年タレントエージェントのライセンスを取得しました。それは才能ある日本人を発掘、育成し、アメリカで大活躍するスタイリストになるまで継続的にサポートできればという思いからきています。

夢を抱く美容学生は、アメリカの美容学校選びやビザの取得で失敗し、コスメトロジーライセンスを取得できないまま日本に帰国してしまうことが現状です。多くの日本人美容師も、やはりコスメトロジーライセンスの取得、ビザの取得で失敗し、本来ある多くのチャンスを逃しています。またアメリカで活躍しているかのように見える日本人スタイリストも、真面目過ぎるがゆえに、交渉やマーケティングで失敗し、本来の才能を開花できないままでいます。このようなスタイリスト環境は、皆さんが思っているほど、本来閉鎖的でも難しくもありません。ただ正しくサポートする適切な人間がいなかったように思えます。

世界の美容の中心と言っても過言ではないハリウッド、高級ブティックが並ぶビバリーヒルズ、天使の街ロサンゼルス、誰もが憧れるハワイで誰よりも輝くスタイリストになるために、私がしっかりサポートいたします。また、このコラム連載を通して、さまざまな情報をお伝えできればと思います。ヘアスタイリスト、メイクアップアーティスト、ネイリスト、エステティシャン、マツエクテクニシャンを目指す皆さま、そして興味を持っている貴方に、少しでも手助けができたらとても嬉しく思います。

美容に興味ある方、美容学生さん、日本の美容師さん、キャリアアップしたいスタイリストさん、コスメトロジーライセンス、ビザ、働く環境のことなど何かあれば、どうぞお気軽にご連絡くださいませ。

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