美容師の待遇が悪すぎて転職したと思ったことはありませんか?
日本の美容師の労働環境は決して良いと言えるものではなく、多くの美容師が長時間労働に見合った賃金をもらっていません。美容師から他の職種に転職するのも一つの手ですが、待遇の良い海外で美容師として働くのも一つの手です。
この記事では、美容師がどのような転職ができるかについて詳しく解説しています。
美容師はかつて憧れの職業だった
ひと昔前までは美容師は人気の職業の一つでした。テレビ番組や人気美容室の影響で美容師という職業が注目されるようになり、「将来なりたい職業」の上位にランクインするなど社会現象になった時期がありましたが、近年ではかつての人気職種ではなくなりつつあります。こうした傾向から見えてくるのが、美容師の労務環境の過酷さです。
美容師・スタイリストを辞める理由としてとくに多いものは?
とくに多い理由としては次の3つが挙げられます。
給与面に満足できない
美容室に就職しても、当面の間はアシスタントとして仕事をします。技術面での実力はもちろん、接客などを磨けばアシスタントからスタイリストに昇格できますが、そう簡単ではありません。そのため、アシスタントの段階で給料の低さに嫌気がさし美容師を辞めてしまう人はたくさんいます。またスタイリストに昇格しても指名の数に応じて歩合で給与が計算されることも多く、30代になっても手取り額で月20万円に満たない美容師は少なくありません。
長時間労働に限界を感じる
朝の開店前に練習をしている店舗もありますが、美容師の仕事は閉店してからが長いです。アシスタントは、閉店後にカットやシャンプーの練習を行います。もちろん、経験を積めば練習はしなくなりますが、次は若手の教育係にならないといけません。
閉店後の片付けやカット練習で深夜に帰宅する日が続き、体力的に厳しいと感じている美容師はたくさんいます。
休日が少ない
美容師の仕事は休日が少ないことで知られています。美容師の年間休日は、平均で約90日です。美容師の通常の休日は週に6~7日、土日や祝日についてはほぼ休めません。
また、休みの日でも美容師は出勤して研修などを行っていることもあります。
このような3つの理由から、美容師を辞めて違った職種へ転職したいと考える人は少なくないのです。
美容師から転職・再就職できる?
異業種と聞くと、美容師とは関係のない全く別の仕事を始めなくてはならないというイメージを持ちやすいのですが、実際には美容師として働いてきた中で培ってきた経験やスキルを活かせる仕事が世の中にはあります。つまり、「元美容師」の経歴を活かすことで転職しやすくなります。
美容師・スタイリストからの転職先で、おすすめの業界・職種
1 結婚式場の美容スタッフ
美容院に勤めている美容師よりも忙しくなく、なおかつ美容師のスキルを活かせる仕事としておすすめなのが結婚式場のスタッフになることです。結婚式場では花嫁のヘアメイク、親族や参列者のヘアメイク、着付けなど、美容師のスキルを活かせる仕事がたくさんあります。
2 エステティシャン
美容関係の仕事の中では、未経験からの転職も比較的しやすいです。頭皮マッサージやツボ押しなどは美容院の施術メニューにもありますから、マッサージ技術の習得は早くできるでしょう。また、エステは美しくなりたい人が通う場所なので、美容師の知識が役に立つ場面も多くあります。
3 販売・サービス職
アパレル、旅行、ホテル、家電量販店などに勤務することはおすすめです。美容師の仕事と同じく、人とコミュニケーションを多く取る仕事なので、人と接したい人にはぴったりです。
4 美容ディーラー
美容ディーラーは、美容室にただ商品を卸すだけでなく、新商品が発売すれば、美容師への研修を行ったり、購入してもらうために営業を行ったりします。髪に対する知識が求められる仕事なので、元美容師であればスムーズに仕事を始められるでしょう。
5 ウィッグ・かつら関係
これまでたくさんの人の髪の毛を触ってきた経験を活かして、ウィッグやかつらを作る仕事に就くこともおすすめです。実際に職人になるにはかなりの根気が必要ですが、経験を積めばドラマや映画で使われるかつらの製作に携わることもできるでしょう。
美容師にとっての「海外」という選択肢
転職を考える一つの理由に収入の低さについて悩んでいるならば、思い切って海外に飛び出してみてはいかがでしょうか。美容師は技能職のため、活躍できるフィールドは日本だけではありません。
海外の日系サロンは単価が高い
海外の日系サロンは高級路線で運営していることが多く客単価が高いため、美容師の歩合も高くなります。また、海外の美容室は日本のように料金が一律ということはありません。それぞれのサロンに個性があり、値引きによる客寄せもないことが一般的です。
海外で働くことで技術力アップ
また、収入のアップとともに見込めるのが、異なる人種の髪を扱うことで期待される技術力の向上です。日本国内の美容室に勤めている場合には、ほぼ日本人の髪を扱うことになると思います。それゆえ、多人種の毛髪に関する知識と経験、その頭髪に対する薬剤の知識が不足していることは否めません。しかし、海外に出れば否が応にもプロフェッショナルとして、その国の人々の髪質に合わせた技術を提供しなければなりません。異国の地で美容師として働く際は日本では必要がなかった技術を身につけることが求められます。これにより自然とスキルアップが望めることは間違いありません。
海外では日本人美容師のニーズが高い
そして、海外で働く美容師には現地に在住する日本人からのニーズもあります。どの国にも美容室はありますが、やはり日本人は「日本人」にカットしてもらいたいというのが本音です。その理由としては、日本人の髪質をわかっているのはやはり日本人の美容師ですし、カットやパーマなどについてもこちらの要望を細かいニュアンスまで理解してくれるという安心感があります。海外での日系美容室は少々値が張るものの、高くても日本人美容師に頼みたいというニーズが根強くあるのです。
まとめ
海外へ興味がある方はもちろん、転職か独立を考えている方、またそもそも美容師を辞めようかと考えている方がいれば海外に目を向けることをおすすめします。日本の技術力の高さは世界から定評があり、現在身につけている技術力で、海外でも充分に力を発揮できるはずです。美容師として活躍できる場所は日本だけではありません。世界に目を向ければ、日本ではできない経験やスキルアップが望めるなどの利点もあります。日本よりも大きな市場のなかで、自分の顧客を増やし収入をアップできる可能性があります。
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