美容師の資格はどうやって取れるの?

美容師になるためには

美容師はカットやパーマ、カラーリングなどによってお客様の希望に合った髪型をデザインすることが仕事となります。

美容師になって活躍するには資格が必要です。美容師になるにどうやったら資格を取得することができるのでしょうか?

この記事では美容師になるまでの道のりはどのような感じなのか具体的に解説したいと思います。

美容師になるためには何が必要なのか?

美容師 資格

美容師になるためには、国家試験に合格しなければなりません。この試験を受けるためには、都道府県知事の指定した美容師養成施設で厚生労働省令で定める期間の教育を受ける必要があります

美容師免許を取得する

美容師としてお客様の髪を切るためには、国の認定した国家資格である「美容師免許」を持っていなければいけません。取得には、もちろん試験があります。厚生労働省が指定する美容学校を修了すると、受験資格を得られます。

国家試験合格には美容学校に通うことが必要

美容学校を無事卒業することができれば、国家試験を受験することができます。しかしここで見落としてはいけないのが、美容学校の種類です。国家資格を受けるためには美容学校を卒業しておくことが条件の一つですが、美容学校の種類によって就学年数が異なってきます。

一般的な学校の形!昼間課程

昼間の時間に授業を受けて美容師の資格取得に向けた勉強を行います。学校へ通う期間が2年間なので、他の課程よりも早く卒業することが可能です。

社会人にオススメ!夜間課程

夕方、または夜から授業が始まる課程です。こちらも2年の就学期間で国家試験の受験資格が与えられます。しかし、学校によって卒業までにかかる年数が異なり、2年で卒業できるところもあれば、2年4カ月、2年6カ月かかるところも。昼間の仕事と両立しながら通学する人も多いようです。

すでに美容師見習いならコレ!通信課程

美容 通信学校

日本理容美容教育センタ―が行う通信レポート提出と、各学校が行うスクーリングという面接授業に出席する課程。こちらは3年以上の就学で国家試験を受験できます。年に数回しか学校に通わないため、昼間や夜間の学校よりも長めの期間が必要です。

しかし、通信の場合学費が圧倒的に安いため、昼間課程で他の学科を学びながら通信も学ぶというダブルスクールや、美容室で見習いとして働きながら通信過程で国家試験にチャレンジするという人もいます。

美容師の資格・試験の難易度

美容師免許 難易度

・筆記と実技の2種類
試験の概要としては、筆記と実技の2つの試験に合格する必要があります。

筆記試験

1.関係法令・制度
2.公衆衛生・環境衛生・感染症・衛生管理技術
3.人体の構造及び機能・皮膚科学
4.美容の物理・科学
5.美容理論

実技試験

第一過程
「カッティング」制限時間の20分以内にレイヤーカットができるかどうかを見られます。

第二過程

「セッティング」ワインディングとオールウェーブセッティングの2つがあり、毎年試験前にどちらか発表されます。
ワインディングでは4種類ある60本以上のロットを制限時間の20分以内に巻けるかどうかを、オールウェーブセッティングではオールウェーブを制限時間の25分以内にできるかを見られます。

合格基準

関係法規・制度、公衆衛生・環境衛生、感染症、衛生管理技術、人体の構造及び機能、皮膚科学、美容の物理・化学、美容理論の課目の中から、全部で50問出題されます。
50問中60%以上正解することで合格出来ますが、それぞれの課目に一つでも無得点が出ると、その時点で終了になります。

実技試験の合格基準

美容試験 合格基準

実技試験の採点は「減点方式」になっています。第一課題のカッティングの試験は、減点が40点以上になると失格となります。オールウェーブセッティングなどの整髪は、減点を50点以下に抑えることが必要になります。
さらに、カット者の身体の衛生状態、用具の衛生上の取り扱いなども審査対象となるので気を付けましょう。こちらの採点基準は30点以下の減点になります。

試験は大きく分けて筆記試験と実技試験の2つです。筆記と実技の両方に合格した場合のみ免許が取得できます。筆記試験のみ合格した場合は、次の試験に限って筆記試験が免除。実技試験のみに合格した時も同じで、次回の試験のみ実技試験が免除されます。

海外で美容師になるには

ここまで日本で美容師になるために必要な資格についてまとめてきました。海外で美容師になるためには日本の場合とプロセスが少し異なります。

美容師留学

免許が必要ない国もある

海外は一概に全て同じではなく、国によって異なります。特にアジアやヨーロッパでは免許制度自体がない、または不要な国がほとんどです。またオーストラリアの場合、オーストラリア人経営のサロンでは資格が必要なことがありますが、日本人経営、アジア人経営のサロンでは美容師の資格は必要なく働くことができます。

美容免許が必要な国は?

免許が必要な国は、日本、アメリカ、ドイツ、韓国などです。アメリカの場合は州によって免許の基準が異なります。「コスメトロジーライセンス」というものがアメリカの美容師免許のことで国家資格となります。

「コスメトロジー(Cosmetology)」とは、アメリカにおけるヘアー、メイク、ネイル、エステなどの美容に関する全ての資格を指します。アメリカではこれら美容行為を行う仕事に就く場合は、必ずライセンスが必要です。

コスメトロジーライセンスは、アメリカの各州で発行しており、各州で実施されるテストに合格すれば取得できます。例えばロサンゼルスで美容師をするには、カリフォルニア州のライセンスを取得する必要がありますが、カリフォルニア州のライセンスは、ニューヨーク州、ネバダ州、グアムでの書き換えが可能なので人気です。

学科試験と実技試験に分かれている

コスメトロジーライセンス試験

コスメトロジーライセンス試験は、学科と実技に分かれています。コスメトロジーライセンスがあれば美容師、ヘアーメイクアップアーティスト、ネイリスト、エステティシャン、アイリストなど美容関係の職すべて対応可能です。

そのため、実技試験でマニキュアやフェイシャルなどが含まれ、日本に比べると項目が多いですが、アメリカの美容師免許はより幅広く活躍できます。また、日本と違うのはこのライセンス取得試験を突破するといきなり “スタイリスト”になること。

アメリカにはアシスタントという制度がほとんどありません。そういう土地柄ですからスタイリストなら大体問題のない技術を持っている日本と違って、美容師の力量の振れ幅が非常に大きくなります。そのためベテラン美容師は人気が高く、歳を重ねるごとにお客さまからの信頼が高まっていくため、いつまでも美容師として活躍できます。

アメリカ美容師の実態とは?

まとめ

近年、美容師は日本国内だけでなく、海外でも活躍する方が増えています。 アジア圏を中心に海外に店舗展開している美容室もあります。もし日本の美容資格があったり、美容関係に興味があったりすれば、海外で美容師として就職することも考えてみてはいかがでしょうか。

私たちBeauty Academy LAでは、アメリカで美容師になりたい方に対して総合的なサポートを行っているのでご気軽にお問い合わせください。

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