どのような仕事でも多かれ少なかれ悩みはあるものですが、美容師に多い悩みとは何でしょうか?
美容師免許取得したての下積み時代と言われるアシスタントの頃は、人間関係・労働環境など、また、美容師を続けて25〜30歳くらいになると、将来に不安を感じたり、仕事に対しての悩みなど、悩みの内容は人それぞれです。
この記事では、一般的に多い美容師の悩みと改善策について具体的にご紹介します。
美容師の悩みで多いのは何?
日本にいる美容師は労働環境の悪さや人間関係から多くの悩みを抱える人が後を絶ちません。では実際にどのような悩みを抱えているのでしょうか?
・美容師の労働時間
基本的には1日8時間、週40時間とされ(特例はあり)、休憩時間なども必ず取ることができるように法で定められていますが、現実には労働基準法をしっかりと守ることができている美容室は多くありません。
朝出勤してから閉店後まで、食事の時間すら取れずに1日中働いている美容師も少なくなく、特にアシスタントとして修業中の方は、早朝に出勤して練習、開店中はスタイリストの手伝いや雑務、閉店後には夜遅くまで残ってカットの練習…と、かなりハードな生活を送っています。
・美容師の給料
プライベートな時間を削ってまで長時間労働をしていることが多い美容師は、勤務時間や身を粉にして動いている働きぶりに対する給料の安さに不満を感じるケースが多くあります。
美容師は他の職業と比べて給与が見合わないとよく言われます。とくにアシスタント時代は朝早くから夜遅くまで拘束される割には給料が低く生活がカツカツなんてことも稀なケースではありません。
給与の安さから将来の生活に不安を覚える人も多いのが現状です。
・手荒れや腰痛
手荒れは、美容師の職業病ともいえる悩みです。手荒れの原因の多くは1日に何度もお客様の髪の毛を洗うことですが、その他にもタオルを洗濯したり、カラー剤やパーマ液などが手についたりすることも原因です。
ハンドクリームなどでケアしている時間もなく、せっかくケアができたとしてもすぐにシャンプーの仕事などが入ってなかなか手荒れは治りません。
また、手荒れ同様に悩まされるのが「腰痛」です。最近では「バックシャンプー」といった腰に負担のかからないシャンプー台が増えたことで比較的楽になってはきましたが、1日中立ち仕事をすることになるため、腰痛がクセになってしまう人も多いです。
パーマやカラーの補助をする際も、かがんだり中腰の姿勢をキープしたりすることもあるため、どうしても腰痛を引き起こしてしまうことが多くなります。
・美容師の人間関係
1日の半分以上を一緒に過ごす美容師同士なのに、人間関係が良好ではないことは精神的にかなり疲労が溜まりますよね。美容室という少人数のコミュニティの中で、誰か1人と人間関係が悪くなってしまう、もしくは仲が悪い美容師同士がいるだけで相当なストレスになります。
スタッフ間で派閥が形成されていたり、休憩中には悪口合戦が繰り広げられていたりと、とくに若い美容師には気をつかうシーンがいっぱいです。かつては体育会系のサロンも珍しくなく、新人に対してかなり厳しい指導が行われることもありました。
現在ではその割合は減ってきているようですが、今でも先輩にいじめられているように感じて辞めてしまう新人さんもいます。
・お客様からのクレーム
カウンセリングの内容を上手く実現できなくてクレームをつけられるのは、美容師にとって悔しい出来事です。また、今まで通ってくれたリピーター客が来なくなったり、別の美容師に乗り換えられたりするのも遠回しに「自分のカットが気に入らなかった」と言われているに等しい結果です。
・美容師の年齢
美容師はスキルと資格を必要とする仕事なので、望めば年齢に関係なく働き続けることができます。しかし、美容師という仕事は雇われている立場だと賞味期間が短い職業です。美容師として年齢に関係なく働き続けたい場合は、ある程度の年齢に達したら独立してお店を持つかフリーランスとなる必要があります。
どうしても無理なときは別の業界への転職も考えよう
心身共に疲れ、これ以上の勤務は難しいと判断したら思い切って美容師以外の仕事に転職をしても良いでしょう。同じ美容業界への転職は、美容業の経験や資格を生かすことができるので採用もされやすいですし、美容関係の仕事以外でも、美容師は老若男女を問わず接客することが多いため、人と接する仕事は経験を生かすこともできます。また1つの美容院でうまく行かなくても、サロンを変えた結果、職場に馴染めたということや、勤務時間が短縮されたというケースもあります。
海外で働くことも視野に入れよう
そして、海外で美容師になるということも一つの選択肢です。海外勤務のメリットとして、海外と日本では勤務体制が違っていて、残業がなく定時で終われるということや、同じ職場の美容師から仕事に干渉されず自分のペースで仕事ができるということがあげられます。また、現地の美容師から高い技術を学ぶことができますし、外国人に対する接客スキルは、日本に帰ってからも役立ちます。「どこで働くか」というポイントも美容師にとっては重要な選択肢です。サロンごとの雰囲気や立地はもちろん、その地域性、国…と視野を広げてみると、悩みが改善されることもあります。
まとめ
あらゆる分野の仕事がグローバル化している現代。美容師の世界でも「海外就職」は珍しくなくなっています。海外では数字や結果を求められる成果主義である反面、結果を出せばきちんと評価をしてくれる風土があります。
チップを払う習慣のある国であれば、給与にも直結した結果が出ます。また、日本のサロンに比べ、休みの取り方など勤務時間や環境に融通が利くところが多くあります。もし現在、美容師としての悩みがあったり、不安があったりするのであれば、海外での美容師という選択も考えてみてください。
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