特別インタビュー:ロサンゼルス・ビバリーヒルズで活躍する日本人美容師
ロサンゼルスのビバリーヒルズで活躍する日本人美容師、Leay Serizawaさんとのインタビューを特別にお届けします!
美容とヘアスタイリングの頂点を目指す皆様のために、Serizawaさんが歩んできた成功への道を探ります!
インタビュー動画と詳細
https://hr.aitworks.com/hairstylist-youtube-interview/
おすすめサービス
アメリカで働きたい人を応援!「資格US Executiveメンバーシップ」とは
本コラムでは、当社のサービス「資格US Executiveメンバーシップ」と、美容業界で働くために必要な「コスメトロジー」および関連US資格メンバーシップ特典についてご説明します。
1. 「資格USのEXECUTIVEメンバーシップ」について
資格US-アメリカのキャリアを実現するためのサポート
「資格US」は、アメリカに“目的”を持って来る人たちを応援するサービスを提供しています。アメリカでの留学、資格取得、ビザ取得、仕事探し、そして新しい生活を始めるためのサポートを通じて、皆さまの夢をかなえるお手伝いをしています。 (詳細はこちら: 資格US)
その中でも、特にアメリカで働くことを目指す方々のために、「Executiveメンバーシップ」をご用意しています。
Executiveメンバーシップは、アメリカでのキャリアを実現したい方々向けの有料会員向けサービスです。私たちは「アメリカで働く」をテーマに、アメリカ進出を目指す皆さまの夢をサポートします。アメリカで働きたい、住みたい、スキルを活かしたい日本の方々を、就職面やビザ面で支援いたします。Executiveメンバーシップに参加いただくことで、以下の特典が得られます。
メンバーシップ特典
・ビザサポート求人
アメリカでのキャリア目標に合わせたビザサポート求人情報をご紹介。スムーズなキャリアチェンジを実現しましょう。専門チームがビザ取得から就業までのステップをサポートし、新たな職場での成功をサポートします。
・コミュニケーション
真剣にキャリアをサポートする専任担当者が、あなたの希望やニーズを丁寧に聞き、最適な求人をご提案します。経験豊かな専門家があなたの進むべき道を共に探り、成功へのステップをサポート。個別のカスタマイズされたサポートを提供します。
・LINE情報配信
就労ビザ情報、希望職種の動向、アメリカ各地域の特徴など、有益な情報をLINEで定期的にお届けします。アメリカでの成功への鍵を提供し、最新情報や役立つアドバイスで、あなたの可能性を広げるお手伝いをいたします。
資格USの目的は、あなたがアメリカでの夢を実現できるようサポートすることです。ぜひ、資格USのExecutiveメンバーシップに参加して、アメリカでの成功への一歩を踏み出してみませんか? 詳細はこちら: 資格US-Executiveメンバーシップ
2. コスメトロジーについて
アメリカでコスメトロジストとして働くためのコスメトロジーライセンス
アメリカでの美容関連のキャリアを目指す方々に向けて、コスメトロジーライセンスが存在します。このライセンスは、ヘア、ネイル、エステ、メイクアップなどの美容サービスを提供するための資格であり、アメリカでの美容業界で活躍するために必要です。
コスメトロジーとは
コスメトロジーライセンスは、アメリカでヘア、ネイル、エステ、メイクアップなどの美容サービスを提供できるスタイリストのための資格です。アメリカでは、このライセンスを持つことで美容関連の仕事がほとんど可能となります。特に日本で美容学校を卒業した方々は、必要な授業時間を免除されるため、試験対策に集中することができます。
コスメトロジーライセンスの重要性
コスメトロジーライセンスを持つことで、以下の美容関連の仕事が可能となります。
・美容師
・ヘアメイクアップアーティスト
・ネイリスト
・エステティシャン
・アイリスト(マツエク・まつげパーマ)
美容師免許のトランスファー
日本ですでに美容師免許を持っている方は、アメリカの美容免許にトランスファーすることができます。日本の美容学校の2年制を卒業した方は、通常規定時間をクリアしており、また経験も計算に入れることができます。これによってアメリカでの履修義務を免除されます。(アメリカの美容学校に通わなくて良い。)
取得方法と試験
カリフォルニアのコスメトロジーライセンス試験は英語で行われ、筆記試験のみが行われております。資格USでは、アメリカの美容学校でテスト対策講座の経験を持つ専門家による講座を提供しており、合格すればライセンスを取得できます。
アメリカでのキャリア
アメリカでは、日本人の器用さやホスピタリティーが高く評価され、コスメトロジーライセンスを持つことで就職の可能性が広がります。資格USでは、美容サロンのご紹介も行っており、美容業界でのキャリアを支援しています。
「資格USの有料メンバーシップ」特典
アメリカで美容系テクニシャンとして活躍するための有料メンバーシップに加入いただくことで、以下の特典を受けられます。
・情報提供
アメリカで美容師、ネイリスト、エステティシャン、マツエクテクニシャンなど、美容系テクニシャンとして必要な最新情報を、LINEで定期的にお届けします。現地にいるからこそ分かる実態を特別に公開し、アメリカでのキャリア構築に役立つ情報を提供します。さらに、会員限定の職種別Zoom企画も定期的に開催しており、有益な情報を学びながら交流する機会を提供しています。
・マッチング
アメリカの企業へのマッチングサービスを提供しています。アメリカの日系企業から現地アメリカ企業まで、さまざまな会社をご紹介し、あなたのスキルや希望に合った就職先を見つけるお手伝いを致します。また、資格取得やビザに関するサポート相談も行っており、対象ビザとしては「E2」「アーティストビザ」「グリーンカード」などをサポート対象としています。
これらの特典を通じて、アメリカでの美容系テクニシャンとしてのキャリア形成を支援致します。ぜひ資格USの有料メンバーシップに参加してみませんか?あなたの夢を実現させるお手伝いをさせていただきます。
アメリカで美容サロンを経営する
2013年の夏、ビバリーヒルズの高級サロン経営をすることになりました。
ここでは、私が何のビザでアメリカに来たのか?ライセンスはどうしたのか?などお伝えします。
M&Aで投資(E2)ビザを取得
2012年、私は日本の弁護士に、どのようにしたらアメリカにビジネス目的で行けるかとたくさん聞いて回りました。学生としてビザを取得する方が多い中、私の場合は留学経験もなくビジネス目的であったため、最初はほとんどの弁護士から難しいと返答がありました。ただ、1人の弁護士から「M&Aはどうか?」と言われ、当時はまだM&Aと言えば大手会社の買収イメージが強く、あまりピンと来なかったのですが、その時、個人や中小企業でもアメリカの会社、レストラン、美容サロンなどを買収してビザを取得する方法があることを初めて知りました。ただし、その弁護士にどの会社を買収したら良いのか聞いたところ「それは分からない。ただアメリカでは結構個人レベルでもM&Aが盛んです」という返事でした。
私は急いでアメリカの知人(エージェント)に、アメリカのM&Aのことを聞いてみましたが、その方もあまりよくわからないとのことでした。そこで、IT関連企業を経営していた主人にアメリカのインターネットでいろいろ調べてもらいました。そして、アメリカではM&Aが盛んで多くの案件が売買されていることを知ったのです。私は早速渡米し、エージェントとともに、さまざまな案件のリサーチを開始しました。それが2012年12月のことでした。
当時、私がM&Aの対象として考えたのは美容サロンでした。理由は、IT会社などは20~50万ドルで良い案件がなかったことと、アメリカのイメージとしてはやはりハリウッドやセレブのイメージが強く、ハリウッドやビバリーヒルズで美容ビジネスを経営するのは面白いと思ったのです。
目をつけたサロン買収案件は3つありました。1つ目はBlow Dry Barにカットもカラーもサービスに加えたAll in oneの美容サロン、2つ目はハリウッドの一流ホテル内の美容サロン、そして3つ目はビバリーヒルズの高級サロンでした。
結果的には上記の中で、最も自分の経験が活かせて、投資ビザ(E2ビザ)が取得できそうだった3つ目のサロンにしました。それがアダム・サンドラー、ジェシカ・アルバなど名だたるセレブを顧客に持っていたYuki Sharoni Beauty and Lifestyleだったのです。従業員30名ほどで、ヘアサロンメインのネイル、エステサロンも兼ね備え、売上は約2ミリオンの高級美容サロンでした。
そして、2013年2月には、諸々の買収手続きを終えて帰国し、3月には投資ビザ(E2ビザ)の書類を移民局に提出し、5月下旬に投資ビザ(E2ビザ)を取得しました。
投資ビザ(E2ビザ)取得に興味のある方は、ぜひ下記を参考にしてみてはいかがでしょうか?
美容サロン経営者のメリット
私は、美容師やスタイリストではなかったため、経営上の工夫をかなりしましたが、日本で美容室やサロンを経営している美容師・オーナーの方であれば、M&Aによるサロン買収と投資ビザ取得はお勧めです。
理由
1. ライセンス取得が容易である。サロン経営ライセンス(Establishment License)、販売許可証(Seller Permit)を得ることが比較的簡単です。
2. ソーシャル・セキュリティー・ナンバーやクレジットヒストリーがなくても、前オーナーがリース契約支援、協力をしてくれる。
3. 最初からサロンに顧客やスタイリストが付いているため、ビジネスがある程度安定している。また、投資ビザ申請の際に、既存スタイリストがアメリカ市民でPayroll(正社員)の場合は非常に有効です。
これらが、新規サロン構築よりもビジネス買収の方が良い理由です。また、買収でもビジネス買収ではなく居抜き買収という方法もあります。
ビジネス買収と居抜き買収
ビジネス買収ではなく居抜き買収が良いケースをご説明します。
1. ある程度の規模で改装し新規オープンするケース
ビジネス買収の場合、スタイリストも顧客も既にいるため、期間を要する改装工事はスタイリストや顧客離れに繋がることがあります。
2. 独自のマーケティングプランがあるケース
新サロンテーマに合ったスタイリストを集めるプランや集客のマーケティングプランがある場合は、既存ビジネスに依存しない居抜き買収の方が良いと思います。
3. 人材斡旋会社を活用するケース
ロサンゼルス人材斡旋会社を活用し、ネイティブのバイリンガルスタッフやスタイリストを新たに雇用し②のプランを実現する。特に下記サイトの人材斡旋サービスでは、バイリンガルのスタイリストを得意としていて実績があるようです。
aIT Works(人材派遣、IT開発および販売、コンサルティング)
なお、新規で場所を借り、サロン構築のための工事をしてサロンオープンすることはお勧めできません。
理由
1. 工事に非常に時間がかかる。
アメリカの工事は非常にスローで納期を守らないケースが多いです。
2. ソーシャル・セキュリティー・ナンバー、クレジットヒストリーがない。
場所をリースしたり、書類手続きをする際に非常に困難な作業が待っています。また、前に進まないケースもあります。
3. ライセンス取得が困難。
ライセンスによっては ソーシャル・セキュリティー・ナンバー、クレジットヒストリーが必要になり、もしない場合はライセンス取得ができないケースもあります。
このように、アメリカで初めてサロン経営する場合、たとえ日本でチェーン店やフランチャイズ店を持っているオーナーでも、アメリカでは全く勝手が異なるため、最初は居抜き買収やビジネス買収をおすすめします
もし、現在日本のサロンを経営しており、アメリカ進出を検討されている場合は、ぜひご相談ください。また、日本の美容師資格をアメリカのコスメトロジー・ライセンスに書き換えるサービスも行っており、多くの日本人美容師の夢を叶えております。
ビューティー・アカデミー・ロサンゼルス「コスメトロジー・ライセンス取得プログラム」
弊社サービスに関するご質問など、お気軽にお問い合わせください。
問い合わせ:takashi@yukastylebh.com
無料相談Lineアカウント:@jp-usa
生徒さんの例②ビバリーヒルズの高級サロンで就職・ビザ支援
今回のコラムでは、ロサンゼルスに住まいを構えながら、短期間で夢のコスメトロジー・ライセンスを取得したIさんのインタビューをお届けします。
Yuka:まずはライセンス・トランスファーお疲れさまでした。そして、テスト合格おめでとうございます!
Iさん:ありがとうございます!
Yuka:テストはどうでしたか?
Iさん:運よく、筆記も実技も一発で合格することができました。すでに見たことがある問題ばかりで助かりました(笑)。
Yuka:
筆記テストは一般的に難しいと言われていますが、弊社の対策講座はお役に立ちましたか?
Misato:Beauty Academy LA*のテスト対策講習で学んだことと、頂いていた過去問を勉強しました。むしろ、それしかやっていませんでした(笑)。
Yuka:Iさんは、日本での美容サロン経験はなかったと記憶していますが、一発合格ということで素晴らしい結果ですね!500
Iさん:日本の美容学校を卒業してからすぐアメリカに来たので、おっしゃるように日本のサロンでの経験はなかったのですが、Beauty Academyの講座がすごく役に立ちました。
Yuka:そうなんですね!なぜ日本で美容師の経験を積まずにアメリカに来られたのですか?
Iさん:子どもの頃からアメリカが好きで住んでみたかったのと、若いうちの方が英語を覚えるのが早いかなと思っていたからです。
Yuka:ずっとアメリカが好きだったのですね!
Iさん:小さい頃からずっと好きで、洋画もよく見ていました。物心が付いた時にはもう好きでしたね。
Yuka:いつから美容師になりたいと思っていたのですか?
Iさん:あまり覚えてはいないのですが、幼稚園の卒業文集には「将来美容師になる」と書いてありました。
Yuka:子どもの頃から美容師になるという夢を持っていたのですね!親御さんが美容師だったとか、そういった理由からですか?
Iさん:いえ、全然。父はバイク屋で、母は看護師なのでそこは全く関係ないです(笑)。
Yuka:そうなんですね(笑)。なぜそんな小さい時から美容師を目指そうと思われたのですか?きっかけなどはありましたか?
Iさん:幼い頃から美容院に行くのがすごく好きだったのと、友達の髪の毛を可愛くしてあげて喜んでもらえるのが好きでした。ちなみに、幼い時、両親からもらった誕生日プレゼントはヘアケア商品でした!
Yuka:アメリカに来る際に、言語の問題などの不安はありませんでしたか?
Iさん:筆記はもともとできた方だったので、アメリカに行ったらどうにかなるでしょ!という気持ちで来ましたが、実際には全然会話することができなくてショックを受けました。でも、Beauty Academyの講座や、生活に慣れ現地の人と直接話すようになってから英語力は伸びましたね!やっぱり机に向かって勉強するだけだとダメだなと思いました。
Yuka:それは私も痛感しました。やはり積極的に話すことが大事ですよね!
Iさん:そうですよね。実際に話して、あの人何言ってるんだろうとか、今の単語どういう意味なのかと思って調べることが大事ですよね。そして自分で調べた単語を使ってみて、「あ。通じた!」これの繰り返しです(笑)。
Yuka:なぜ渡米先にロサンゼルスを選ばれたのですか?
Iさん:一応ニューヨークも視野に入れて考えていたんですが、ロサンゼルスはビーチが近くにあって、暖かい気候がとても気に入りました。あと、いろんなヘアスタイルを見ていて、LA独特のスタイリングやカラーのスタイルが自分に合っていたからです。
Yuka:ビバリーヒルズの方で内定も決まったようですが、Beverly Hillsのような高級サロンについて何か感想はありますか?
Iさん:まずは価格に驚きました!ハイライトやフルカラーだと、平均で600ドルはかかります。日本では考えられませんよね!
Yuka:今後も、Iさんのキャリアアップなど、フォローアップをしていきますので、これからもよろしくお願いします!
Iさん:こちらこそよろしくお願いします。
インタビューを終えて
今回Iさんは、ロサンゼルスにあるBeauty Academy LAで、コスメトロジー・ライセンスを取得されました。そしてこのたび、ビバリーヒルズにある高級ヘアサロンに、ビザサポート付きで内定が決まりました!Iさんの努力、さらに弊社のサポートも加わり、この素晴らしい結果につながりました。今後は彼女のカラーアシスタントとしての活躍にも期待です!
日本人美容師がアメリカで活躍するために
今回のコラムでは、これまで私自身が美容業界でやってきたことと、日本にいる美容関係の方々に向けてより高みを目指せるアメリカで活躍するためのお話をしていきます。日本国内だけでやっているとなかなか見えない世界のお話なども共有していきます。
美容業界での経験
私は2013年にビバリーヒルズにあった高級総合美容サロン「ユキシャロニー Beauty and Life Style」を買収しました。そこのオーナーがユキさんといって日本人みたいな名前だったのですが、ユダヤ系の方で、当時は5本の指に入る高級美容サロンだと言われていました。買収の過程としては、もともと場所の条件としてビバリーヒルズが良いというのはあったのですが、当時活躍されていた日本人の美容師さんで“ユキさん”という方がいらっしゃって、最初その方のサロンなのかなという勘違いもあり、私のエージェントから連絡があったのがきっかけです。でも実際はユダヤ系の方が経営していた高級美容サロンで、アダム・サンドラーやジェシカ・アルバなどのスターのヘアカットを担当していたようなところでした。1階がヘアサロンで30~ 40席ぐらいあり、2階はネイルサロンとエステで5部屋くらいあるような総合美容サロンを買収しました。
サロン経営をしていく中で、やはり私自身も日本人ということもあり、いろんなご縁で日本にいる方や在米邦人から、ここで働きたいなどのお話をたくさんいただいて、日本人も雇用してきました。その中で、ビバリーヒルズでの美容師さんの立場だったり、職業的な評価が日本とは違うなと思ったり、逆に日本人がすごいなと思ったりしたこともあります。日本には日本の良さもありますが、やはり美容師として本当の高みを目指すならビバリーヒルズやウエストハリウッドで挑戦するべきだと感じています。そういったところもお話できればと思います。
客単価の違い
美容業界で高みを目指す上で、じゃあゴールはどこなのかという話からしていきますが、私が買収したサロンのユキシャロニーというオーナーさんは自身でもヘアカットなどしていて、当時でヘアカット250ドル、ヘアカラー400ドルくらいだったと思います。今の円安の状況を考えると、ヘアカットでおよそ4万円ですね。これは、日本の常識からするとすごく高いなと感じるかと思うのですが、活躍しているオーナースタイリストとしては平均的な金額です。名だたる超ハイエンドブランドのサロンだとヘアカット500ドル、ヘアカラー700ドルくらいでやっているスタイリストもいます。さらに、1日の回転数は日本の美容師さんはすごく多くて15回転くらいする人もいますが、こちらは働き者の美容師さんでもせいぜい8回転ぐらいですね。その分単価が高いので、例えばヘアカット250ドルで10回転すると一日2500ドルで、今の日本円でいうと40万円弱くらいですね。私の経験からいうと、活躍しているオーナースタイリストさんだと年間40万ドル、2番手、3番手だと20万ドルぐらい稼いでいます。さらに「Mèche」 サロンや「Sally Hershberger」などのトップ・オブ・トップは、スタイリストの方でも年間30~40万ドル稼いでいて、日本の原宿、青山のスタイリストの方からしても考えられないレベルだと思います。
実は、美容師の高みという話でいくとさらにすごい方たちがいて、例えば「KAO(花王)」さんが買収した「Oribe」というプロダクト。これはもともとニューヨークのヘアスタイリストだったオリベさんが開発した美容プロダクトです。他にも「John Frieda」というロサンゼルス、ビバリーヒルズにあったサロンの美容プロダクトもKAOさんに買収されました。やはりアメリカである程度知られるようになると世界でも名が売られるようになって、プロダクトの収入も入ってくる、さらにそれがうまくいくとKAOさんや「L’Oreal」 などの大手の会社が買収するという流れになって、100億200億のお金が入ってくるということが実際にあります。そういった意味で、日本の若く志の高い美容師は、アメリカで勝負して高みを目指せるのではないかと思います。
美容師としてのさらなる売り出し方
さらなる高みを目指す美容師としての売り出し方は、最終的にはプロダクトの販売です。自分の名前のプロダクトを開発してブランドを作り、さまざまなマーケットで売り出していくことで違った方向から収入を得ることができます。成功すればその収益が入ってきますので、スタイリストとしてお客さまの髪の毛をセットしなくても、お金が入ってくる仕組みが出来上がります。これはトップスタイリストとして成功した方たちの最終的なゴールと考えられていて、私が以前買収したサロンの元オーナーさんも12品ほど開発していました。ただ、これがうまくいかないと倉庫代やボトル代などで余計な資金がかかってしまう上に、美容品には使用期限があるので期限内に使わないと廃棄するケースもあります。必ずしも商品を作るのが良いとは言い切れませんが、トップスタイリストはサービスを行わなくても収入源がある仕組みを作るのが理想とされています。
最初に選ぶ場所が重要
ただ、一点気をつけた方がいいのが最初の場所選びです。日本のエージェントさんや、こちらにもエージェントや学校からのいろいろな意見があると思うのですが、私は場所が重要だと思います。ぜひビバリーヒルズ、ウエストハリウッドに来てください。なぜかというと、ビバリーヒルズやウエストハリウッドはセレブやお金持ちが住んでいるエリアで、動くお金の単位が3~4倍から10倍くらい違います。先ほども話しましたが、単価がヘアカットだけで250ドルに加えて、チップも入れると300ドルは超えます。ビバリーヒルズに住んでいるような人だと30%とか40%のチップを入れるので、日本と比べると本当に単価が違います。日本の美容師さんは1日15回転ほどして、5000円の単価でかなりの肉体労働なんて話もよく聞きます。それに比べるとアメリカのサービスは優雅で、日本の半分くらいの回転率でお客さんとのんびり会話しながら仕事ができます。とはいっても全部のエリアでそんな優雅な仕事ができるのかというと、そういったわけではなくて、アメリカの田舎の方に行ってサロンのサービスをやろうとしてもせいぜい日本の1.5倍くらいの収入にしかなりません。英語の問題やエージェンシーの考えでアメリカの一般的なエリアで働き始めて、そこでお客さんができてしまって、5年も10年もそこを離れられない人をたくさん見てきました。ですから最初に選ぶ場所が本当に重要で、ビバリーヒルズ・ウェストハリウッドというちょっと特別なエリアに来るべきだと思っています。
日本の美容師はチャンスがある
日本から高みを目指して来て、高収入を目指していくならもちろんスキルを磨いて、人一倍努力しなくてはいけないというのは変わらないんですけど、私自身サロン経営していた経験からいうと日本人は気質としてもビバリーヒルズで成功する可能性がすごく高いと思います。働き者ですし、技術力としてもここで通用するものを持っている方は非常に多いんですよね。それに加えてホスピタリティーもありますので、言葉が完璧に通じなくてもやっていける可能性は大いにあります。美容サロンで何か過失があったりけががあったりしたときに報告するState Boardというアメリカの保健所のようなところがあるんですけど、日本国籍の人はそういったクレームが少なくて、国籍としての評価も非常に高いです。そういった意味で、ライセンスがトランスファーされやすかったりすることもあります。なので高みを目指すならば、アメリカに来て収入を上げる、世界トップクラスの美容師の年収に近づく、さらに輝けば自分のプロダクトを開発して作る。そこのレベルまでいくと、プロ野球選手や成功しているサッカー選手と変わらないような年収になります。私としてはぜひそういった高みを目指してアメリカのビバリーヒルズに来る日本人を応援したいなと思っています。
今回は、アメリカの美容業界について詳しくご紹介しました。カリフォルニア州で始める方は、良いエリアとサロンを選んで活動すると、日本では実現しえないメリットがあると思います。弊社ではアメリカへの美容留学、日本美容免許の書き換え、ビザサポート、アメリカでの美容の仕事などを支援しますので、どうぞお気軽に以下のリンクへお問い合わせくださいませ。
アメリカで活躍する日本人美容師の雇用形態と待遇
日本在住の美容関係の方々に向けた「アメリカで活躍するため」のコラムです。日本国内にいると理解しにくい、アメリカの美容師の雇用形態と待遇についてお話をしていきます。
日本とアメリカの美容師環境の違い
日本の美容師さんは、多くの場合、給与形態が決まっており、サラリーマンのように働いています。1日当たり10~20人といったたくさんのお客さんに対応する一方で、基本的に固定給で仕事をする方がほとんどです。一方で、アメリカでは今回ご紹介するコミッションやレンティングといった働き方や収入を得る方法があり、これらは最近日本の一部でも取り入られるようになってきました。
以下では、実際にビバリーヒルズとウエストハリウッドで美容室の経営をしていた私が、さまざまな働き方や収入を得る方法、またアメリカで美容師を始める際のお勧めの方法などをお話しいたします。
アメリカの美容師の雇用形態と待遇
アメリカでもフランチャイズやチェーン店で働いている美容師は、日本と同じ正社員です(アメリカではペイロール)。おそらく、日本では固定給で毎月同じ給料日に給与される形式が多いと思いますが、アメリカは給料の支払いの形態がバイウィークリーで、2週間に1回というパターンが多いので、毎月給料日が変わります。そしてペイロールの場合は、時給×働いた時間で計算されるのがほとんどです。ただ、アメリカと日本で最大の違いはチップです。単純に考えて、カリフォルニア州の今の最低時給は2023年から15ドル50セントなので、これで8時間勤務したことになると1日124ドル 、つまり1カ月で大体2500ドルくらいが新人でも最低賃金で保証されるということになります。これにプラスして、サービス料として15%~25%ほどのチップが入ります。アメリカは、がんばればがんばるほど評価されるので、認められるとチップはどんどん増える仕組みなのです。
ペイロールで働いた美容師が、業績が伸びて有名になっていくと、基本的にはレンティングかコミッションという形態になります。最近は、EDDという労働局が厳しいので、美容室で働く美容師さんは基本的に従業員かレンティングです。ただ、そうでない場合も多く散見されますので、そういう場合はコミッションを利用します。
コミッション制が美容師に好まれるのは、売り上げの約半分が入るからです。サンタモニカやLAのエリアの良いサロンでは、カットで単価80ドルから高くて1000ドルということもあります。私がサロンを始めた時のトップスタイリストは、カットで250ドルだったので、オーナーと美容師の取り分で50%/50%の場合は、それぞれ125ドルです。これは、サロンと美容師と地域によってだいぶ変りますが、私が知っているジェネラルなケースだとLAにある日系のサロンは、大体サロン側が60%で、美容師側が40%であることが多いです。ただ、お客さんが増えるほど美容師側の比率が高くなるので、実力と結果が重視されます。先ほど例に挙げたトップスタイリストは実際70%のコミッションだったので、1回のカットで175ドルほどでした。これで1日10人カットすれば1日1750ドル。そこに25%のチップが入ると、約2200ドルです。つまり年間で50万ドル位ということになります。これはトップスタイリストの話ですが、日本人でもこれだけ活躍できれば同等の収入が得られるということです。
一方で、レンティングは、サロン内の椅子をそのままサロンから借りて施術を行う働き方です。これは、サロン側からすると家賃と同等の扱いで、週に決まった金額が美容師からサロンに支払われるかたちになります。例えば、月に1万ドル収入があるスタイリストの場合は、400ドル×4週間で1600ドルをサロンへの家賃代として支払うため、月収は8400ドルです。自分でお客さんをたくさん持っていて人気で、充足率がよく、単価も高く取れる人は大体レンティングです。ただ、これは始めたばかりの新米スタイリストにとっては赤字になってしまうので、ある程度のお客さんがついている人でないとレンティングは難しいです。レンティングはお客さんも自分で管理することになるので、カード決済機を持参していたり、自身や顧客のスケジュール管理も行うので、いわゆる個人事業主のような形で仕事をします。
つまり、ペイロールから始まってそのうちコミッションになり、最終的にレンティングで個人事業主になるというのが、標準的なロサンゼルス界隈のスタイリストのステップです。
美容師としてのさらなる売り出し方
さらなる高みを目指す美容師としての売り出し方は、最終的にはプロダクトの販売です。自分の名前のプロダクトを開発してブランドを作り、さまざまなマーケットで売り出していくことで違った方向から収入を得ることができます。成功すればその収益が入ってきますので、スタイリストとしてお客さまの髪の毛をセットしなくても、お金が入ってくる仕組みが出来上がります。これはトップスタイリストとして成功した方たちの最終的なゴールと考えられていて、私が以前買収したサロンの元オーナーさんも12品ほど開発していました。ただ、これがうまくいかないと倉庫代やボトル代などで余計な資金がかかってしまう上に、美容品には使用期限があるので期限内に使わないと廃棄するケースもあります。必ずしも商品を作るのが良いとは言い切れませんが、トップスタイリストはサービスを行わなくても収入源がある仕組みを作るのが理想とされています。
スタートするエリアの大切さ
ここまでの説明は、良いエリアで仕事をした場合です。田舎の方では客単価が大きく違ったりするので、良いエリアであればそのくらいの収入も夢ではないということです。カリフォルニア/ロサンゼルスの良いエリアとは「ビバリーヒルズ」と「ウエストハリウッド」と言い切れると思います。本当に世界的に有名なスタイリストがいるのはウエストハリウッド。少し年齢が上がるけれど変わらないくらい良いスタイリストがいるのはビバリーヒルズです。
私自身がエージェントとして、日本から志高くアメリカに来て活躍しようとする美容師さんに伝えたいことは「良いエリアで仕事を始めよう」ということです。以前、ハリウッドで活躍するトップ3のサロンのオーナーさんにトップスタイリストの共通点について尋ねた際、口を揃えて言っていたことは「とても良いエリアの、とても良いサロンのアシスタントから始める」ということでした。前回の記事でもお話ししたように、美容サロンの単価の低いエリアでお客さんが付いてしまうとそこから離れられなくなってしまうのです。
ビバリーヒルズで初めから働くなど無理な話と思うかもしれませんが、日本人の美容師のスキルは非常に高いので全然そのようなことはありません! 私も以前トップサロンのオーナーに日本人のアシスタントを紹介しましたが、そのアシスタントを2~3日見てもらった結果、時間は守るし、規律正しいし、とても真面目に働いているという評価をオーナーさんからいただきました。こうなると、お客さんからの評価も上がっていき、2~3年継続して働いているうちにアシスタントにもお客さんが付いてきます。エリアの良いお客さんは大体チップも良いので、最終的に単価が上がってくる。こういう好循環によって高収入のスタイリストが生まれていきます。
今回は、アメリカでの美容師の雇用形態と待遇、そしてこれから美容師として活躍する方に向けたアドバイスなどをご紹介しました。カリフォルニア州で始める方は、良いエリアとサロンを選んで活動すると、日本では実現しえないメリットがあると思います。弊社ではアメリカへの美容留学、日本美容免許の書き換え、ビザサポート、アメリカでの美容の仕事などを支援しますので、どうぞお気軽に以下のリンクへお問い合わせくださいませ。