美容師がアメリカに留学するまでの流れとは?

美容師留学

美容師として留学してみたいなと思ったことはありませんか?

美容師としての留学は難しくなく、そのまま海外で働くこともできます。一般的に日本に比べて海外は休みが多く、給料も高くなるので、日本の劣悪な環境に嫌気がさしている方には最適な選択肢になります。

この記事では、日本の現状と美容留学の方法について詳しく解説しています。

日本の美容師の現状

日本美容師 現状

まずは日本の美容師業界の現状を見てみましょう。日本の現状や将来を知って美容留学が効果的かどうかを考えてみましょう。

美容師の休み

日本での美容師の休みはあまり多くありません。美容師は通常月6日しか休みが与えられてない場合が多く、また1日の就労時間が12時間になることも少なくありません。

一方海外では、週3-4日休みが取れることや、1日の労働時間が6時間というケースも全く稀ではありません。美容師の休みについてはこちらの記事を参照ください。

美容師の給料

日本で働く美容師の休みが少ないことはわかりません。では給料を見てみましょう。

平均年収:約260万円

平均月収:約21万円

先ほど説明したように労働時間がかなり長いので、残念ながら正直時給は高いとは言えないのが現状です(美容師の年収について詳しくはこちらの記事を参照ください)。しかも、年齢を重ねるごとに年収の伸びも良いとは言えず、高い給料をもらうためには、カリスマ美容師や美容室経営者になる以外の選択肢がないのでしょうか?

一方海外では、サービス料にプラスしてお客さんからチップをいただけるので、給料は一般的に高くなる傾向にあります。アメリカ、ロサンゼルスの高級美容サロンでは1回の施術が1万を超えることも少なくなく、だいたい20%がチップとしてもらえます。

カリスマ美容師はどうなのか?

カリスマ美容師

都内で雑誌やテレビに出るような人気美容師にでもなれば年収1,000万超えることも可能ですが、地方の美容師では上で述べた給料が相場でしょう。地方でカリスマ美容師になることは不可能なので、美容室を経営することが年収を大きく上げる選択と言えます。しかし年収1,000万を獲得できる美容室オーナーになるには地方ではかなり厳しい現実があります。

一方、海外でカリスマ美容師になると年収も大きく跳ね上がります。アメリカカリフォルニア州のロサンゼルスの美容室などでは一日で数十万稼ぐようなカラーリストも存在します。

美容師業界

日本の美容業界は将来的にどうなっていくのでしょうか?現在美容業界は収益低下という問題に直面しています。日本の少子高齢化に伴って、客数の母数が減っているにもかかわらず、美容師の数は増えています。

したがって、美容室どうしの競争が激化しているので、美容室はサービスの価格を減らしてお客さんをより多く獲得しようとします。「1,000円カット」のようなサービスを行う美容室の出現によって一定数の客層はそちらに流れていっています。

美容師としての海外の選択肢

美容学校

上で説明したように日本では美容室が飽和状態になり、年収が頭打ちになっています。国が少子高齢化に直面している限り、この流れは変えることができません。しかし、海外では日本人美容師がまだ少ないにもかかわらず、海外に住んでいる日本人や外国人からかなり需要があります。年収が高いのに休みが圧倒的に多く海外で美容師として働く選択肢も悪くないと言うことができるでしょう。海外で美容師で働く前にはメリット、デメリットを確認しておきましょう。

海外で活躍するために必要な語学力

海外では技術力よりも会話力が重視される傾向にあります。したがって固定客がつくかどうかはどれだけ自分が英語を話しておもてなしできるかによって変わってくるということができるでしょう。

美容師として使うフレーズはそんなに多くないため、美容師として必要な語学力は時間が解決するでしょう。日本人の美容技術、おもてなしは世界一と言っても過言ではないため、語学力が伴えば誰も敵わない存在になることができます。

自分の状況によって留学するまでの流れが変わる

美容師として海外に留学するのはどれくらい難しいのでしょうか?日本で元々美容師免許を持っているか、持っていないかによってプロセスが変わってきます。

日本ですでに美容師免許を持っている方

日本ですでに美容師免許を持っている場合は、その美容師免許を海外版に書き換えることができます。アメリカロサンゼルスでは、免許の書き換えを行なった後、カリフォルニア州のコスメトロジーライセンス試験を受験する資格をもらえます。コスメトロジーライセンス試験は筆記試験と実技試験によって構成されます。

美容師免許を持っていない方

美容師免許を持っていない方は基本的に海外で美容学校に通わなければいけません。アメリカの場合は取得するビザを間違えてしまうと、将来アメリカで働けなくなる可能性もあるので細心の注意が必要です。アメリカの美容師になるための方法は以下のリンクにまとめたので、興味のある方は一読ください。

アメリカ移住に必要なビザは?

Beauty Academy LAの美容留学

Beauty Academy LA 問い合わせ

Beauty Academy LAでは、日本での美容師免許の書き換えを含む、カリフォルニ州のコスメトロジーライセンスの取得、ビザサポート、美容業界用語を含む英会話講習など、アメリカで美容師・スタイリストとして働きたいあなたを総合的にサポートしています。

日本ですでに美容師免許をお持ちの方でも、まだお持ちでない方でも問題ありません。アメリカで学生(美容専門学校生または語学学生など)として始める方、既に日本で美容師免許をお持ちの方、カリフォルニアですでにスタイリストの方、それぞれに適した就労サポートを行なっております。

ロサンゼルスの美容留学についてのお問い合わせはこちらから。

まとめ

日本で美容師として続けていても将来的に高い年収は望めません。日本でカリスマ美容師になるより、日本人美容師のあまりいない海外に飛び出す方が、簡単で大きな望みがあります。海外では日本人美容師の持つ高いスキルが重宝されるため、海外で長く暮らす方が効率的にお金を稼ぐことができます。

今日本で美容師として働いて、頭打ち感や低収入に悩まされている方は、ぜひ美容留学を考えてみてはどうでしょうか?

私たちBeauty Academy LAでは、アメリカで美容師になりたい方に対して総合的なサポートを行っているのでご気軽にお問い合わせください。

無料相談受付中!LineアカウントID:『@jp-usa』まで。

日本人美容師が海外で働くメリット・デメリット

アメリカ スタイリスト

美容師として海外で働くメリットやデメリットって何だろう?と疑問に思ったことはありませんか?

海外で美容師として働くと高い給料をもらえたり、休みを多く取れたり、年齢関係なく任せてもらったりと日本では考えられない待遇をもらえることがあります。また一方で、技術力より会話力を評価されたり、生活費が日本より高いなどのデメリットがあります。

この記事では、日本人が海外で働くことについてメリットとデメリットを詳しく解説します。

日本人美容師が海外で働くメリット

1 英語が上手くなる

英語

海外に出ると日本語でのサービスは通用しません。英語もしくは他の言語を話さなければいけません。また海外では技術力というよりは美容師としての会話力が重要になってくるので、英語を話すことはお客さんに気に入られるためには必要不可欠になります。

2 コミュニケーション能力が身につく

上にも述べたようにお客が取れるか取れないかは会話力、つまりコミュニケーション能力によって変わってきます。したがってお客さんを取りたいなら必然的にコミュニケーション能力を上げる必要があります。日本の時のように技術力はあまり評価されず、どれだけお客さんと話せるかが評価軸になります。

3 考える力が身につく

海外で暮らすことは簡単ではありません。自分できちんと考え、決断を下し、行動する力が必要になってきます。言われたことをただするような思想では海外では到底やっていくことはできません。日本と違って海外は自分の意見を言うようにもよく求められるので、自分で考える力がかなり必要になります。

4 いろんな人種の髪のサービスができる

いろんな髪を担当

日本では日本人の同じ髪質をずっと担当することになるのですが、海外ではそうはいきません。白人の髪、アフリカ系アメリカ人の髪、ラテン系の髪等、日本では普段味わえないような髪質に対応できるようになります。

日本人への技術が他の人種に通用しないため、いろんな人種に対応せざるを得ず、世界に通ずる技術を習得することができます。カラーリング一つにとってもアジア人と西洋人で全く異なります。

5 さまざまな価値観に触れることができる

海外ではいろんな国出身、さまざまなバックグラウンドを持った人がいます。日本は外国人はおらず日本人としか触れ合うことがないので、同じような人としか関わることができません。いろんな価値観を持つ人と関わることは大きく自分の人生を成長させてくれます。

6 日本で働いてた時よりも給料が高くなる

美容師 海外 給料

海外の美容師は日本の美容師に比べて一般的に給料が高いです。特に海外ではチップをサービスごとにもらえるので、給料は圧倒的に高くなります。アメリカのロサンゼルスのような地域にある高級サロンで働くと1日数万円を稼ぐことも現実的になってきます。

アメリカではフリーランスで働く美容師も大勢いるので、給料は日本に比べて高くなる傾向にあります。

7 休みの数が増える

海外の美容師の休みは日本より多いです。日本ではおおよそ月に6日にしか休みがないですが、アメリカでは、週休3,4日が当たり前です。したがって、自分の好きな時間が作りやすいので、自分の他のやりたいことにフォーカスすることができます。日本の美容師の休みについてはこちらの記事を参照ください。

8 他の職に転職しにくい状況から脱出できる

美容師は年を取ると一般的に他の職に転職しづらい傾向があります。日本でもう美容師として働きたくないという人でも、海外に目を向けると、さまざまなオプションが存在します。

特に海外では年齢は全く関係ないので、年をとっているからと言って特に問題はないでしょう。

9 年齢に関係なく任せてもらえる

年齢関係ない

海外は年齢によって人を判断することはありません。また年齢によって仕事内容が変わるということもありません。したがって、若い時でもそうでない時でも、自分の力量によって仕事を任されます。

10 日本人の需要がかなり高い

日本人美容師の需要はかなり高いです。特にアジア人からの需要がかなり高く、かなり重宝されます。特に海外では日本人は日本人に髪を切ってほしいという需要がかなり強いため、集客には困らないでしょう。

11 自分で店を出すこともできる

アメリカでは個人美容室の数が年々増えていっています。自分の部屋を借りることができるので、自分で部屋をコーディネートできたり、美容室に給料を取られなくて済むなどの利点があり、フリーランス美容師には人気になっています。

12 口コミが広がりやすい

海外で働く日本人美容師が少ないため、特にアジア人の周りで口コミが広がります。日本人のサービスはとても丁寧で質が高いため、同じ文化を持つアジア人からはかなり好かれる傾向にあります。

先ほども述べたように海外では自分の美容室を持つことができるので、口コミが広がると固定客を高い金額で獲得することができます。

日本人美容師が海外で働くデメリット

海外で美容師として働く時、決してメリットだけではありません。当然デメリットもあります。

1 技術力より会話力重視

アメリカ 美容師 会話力 

日本の美容師は技術が最も重要視されるのに比べて、海外では会話が最も重要視されます。特にアメリカではスモールトークと言ってたわいもない会話をする文化があるので、そのような会話ができないと、お客さんから気に入られることはありません。

お客さんから気に入られるとチップを多くもらうことができるので、コミュミケーション能力は技術よりも必須のスキルと言えるでしょう。

2 全ておまかせのお客様が多い

上にも述べたように海外のお客さんは会話をかなり重要視するのですが、よく「おまかせにしてください」や「こういう髪型にしたいんだけどどう思う?」のような美容師としての意見をはっきりと求められます。

このような時に自分の意見を述べることができないと、お客さんの信用は獲得することができず、お気に入りのスタイリストとなることは厳しいでしょう。

3 英語を話せないと仕事にならない

何回も述べましたが会話ができないと話にならないので、英語が話せることは海外で働く美容師として必須です。英語が直接的に稼ぎに影響を与えると言っても過言ではないでしょう。海外で美容師になる前に語学学校に通うなどして英語の学習

4 仕事を探すのが少し大変

海外 就職 厳しい

海外で仕事を探すのは簡単ではありません。特にアメリカは就職の競争が激しいです。日系の美容室ならまだ可能性はありますが、それ以外の美容サロンの仕事をもらうことは難しいです。

海外で美容師として美容サロンで働くにはその国で人脈を持っておくことも必須と言えるでしょう。

5 生活費が高い

海外の中には日本より物価の高い地域があります。アメリカのカリフォルニア州やイギリスのロンドンは生活費がかなり高いので、給料だけ考慮するのはおすすめしません。

例えば、アメリカのロサンゼルスでは、1ヶ月家賃20万円のようなところもあります(東京より少し高い)。その分給料は高いのですが生活費の違いに驚くかもしれません。

アメリカで美容師として働くためには美容師留学を活用しよう

アメリカで美容師として働くためには美容師留学がおすすめです。国によってはその国の美容師免許を取得する必要があります。

日本で美容師免許を持っていない方は留学によってコスメトロジーライセンスを獲得する必要があります。また日本ですでに美容師免許を持っている方はアメリカに来てE2ビザやOビザ、グリーンカードを取得し、日本の美容免許をトランスファーすることができます。

私たちBeauty Academy LAでは、アメリカで美容師になりたい方に対して総合的なサポートを行っているのでご気軽にお問い合わせください。

無料相談受付中!LineアカウントID:『@jp-usa』まで。

アメリカ美容師免許の書き換えのやり方は?

ライセンス書きかえ

海外で美容師として働きたいけど美容師免許はどうしたらいいか?と悩んだことはありませんか?

アメリカ・カリフォルニア州の場合、日本での履修時間をカリフォルニア州の試験を受ける為の条件の規定に書き換えた後に、実技・筆記両方の試験を受けて合格しなければいけません。つまり、単に日本の美容師免許をアメリカ版に書き換えるということはできません。

この記事では、日本の美容師免許を具体的にどのような方法でアメリカの美容師免許に書き換えることができるかについて解説しています。

アメリカの美容師免許に書き換える為の条件

アメリカの美容師免許

・日本の美容師免許

・美容学校で1,600時間勉強していること(州によって異なる)

上で示す二つの条件をクリアしていれば基本的にアメリカの美容師免許(コスメトロジーライセンス)試験を受けるための条件規定を満たすことができます。

もし美容学校での履修時間が1,600時間に満たない場合は必要な時間をアメリカの美容学校で補わないといけません。

二年制の美容学校に通っていれば大丈夫

2年制の学校

しかし、日本で美容学校が2年制になってからの卒業生であれば大抵の方は1,600時間はクリアしています。万が一、時間が足りなくても美容室で働いた経験ある方は、その年数も1,600時間の一部として計算してもらえます。

【注意点】日本でのサロン経験が4〜5年ないとアメリカの美容師免許に書き換えることができないというエイジェンシーがありますが、アメリカの多くの州ではそのような規定はありませんので注意が必要です。

美容学校生として始める方

美容学校

日本で美容学校に通っていなかった方、日本の美容学校の履修時間と美容師経験の合計が1,600時間を下回っている方はアメリカの美容学校に通う必要があります。

アメリカの学校に通うためにはM1ビザF1ビザを取得する必要があります。このビザの選択が今後のアメリカ生活で大きな支障をきたします。特にM1ビザを選んだ場合は融通が効かなくなります。

将来アメリカで働きたい人はF1ビザ一択

アメリカで働く

アメリカで将来働きたい方は、学生ビザであるF1ビザの習得をおすすめします。M1ビザ(専門学校ビザ)はかなり制約が多く、アメリカで働くという目的を達成することが非常に困難になります。

専門学校向けのM1ビザに対し、語学学校や通常の大学など向けに発行されるF1ビザは制約がそこまで厳しくないので、アメリカで働ける可能性が高くなります。

将来アメリカでお仕事することを検討している場合、また英語力に自信がない方はF1ビザの方がオススメです。F1ビザとM1ビザの詳しい違いについてはこちらの記事を参照ください。

F1ビザは学校選びもかなり豊富になる

F1ビザ 学校選び

美容学校でもF1ビザの取得が可能な学校があること、また自分の語学力に合わせて必要な期間語学学校に通い、それから美容学校に行くという多くの選択肢も選べます。

通った学校で1,600時間就学した後、アメリカの美容師免許であるコスメトロジーライセンスを取得する為の試験を受けることができます。コスメトロジーライセンスは筆記試験と実技試験の両方があります。

美容師免許書き換えに必要な書類

美容師免許 書類

・日本の美容師免許
・美容専門学校の卒業証明書
・美容専門学校の成績証明書
・高等学校の卒業証明書

これらの書類を英語版に書き換える必要があります。英語版の書き換えは容易ではなく、通常数週間かかるので前もって証明書を集めておくことをおすすめします。

弊社、Beauty Academy LAでは日本の美容師免許の書き換えを行なっているので、お気軽にこちらからお問い合わせください。

美容師免許書き換えのプロセス

美容師免許 書き換え 手順

上に述べた4つの必要書類を監査機関へ提出し、条件を満たしているかの審査を待つことになります。書類に不備がなければ1ヶ月〜2ヶ月くらいで審査が通る傾向にあります。もし書類に不備がある場合、再度書類の提出を求められることがあります

M1ビザではライセンスの取得が遅れやすい

審査が通ったらコスメトロジーライセンスの願書を申請できるようになります。このコスメトロジーライセンスを受けるためにはソーシャルセキュリティーナンバーというアメリカの個人ナンバーを取得しなければいけません。

M1ビザではこの個人ナンバーを専門学校に通っている間に取得することができないので注意が必要です。

申請後、試験を受けられるようになるのは早ければ1ヶ月、遅くて半年位になります。試験日の通知が届くのはだいたい試験日の数週間〜1ヶ月前です。

アメリカは州によってルールが違う

アメリカ 州

例えば、ニューヨークでは条件をクリアしていれば必要書類を提出するだけで試験を受けずに書き換えが可能です。

ハワイや他の州は美容学校の必要履修時間が1,800時間であったり、州によって美容師になれるための条件が異なるので、自分の行きたい州について事前に詳しく調べておくことをおすすめします。

まとめ

条件さえ満たしていれば誰でも美容師免許の書き換えは可能です。しかし、全て英語でのプロセスになるので英語に自信のない方は難しく感じるかもしれません。

私たちBeauty Academy LAでは、アメリカで美容師になりたい方に対して総合的なサポートを行っているのでお気軽にお問い合わせください。

無料相談受付中!LineアカウントID:『@jp-usa』まで。

アメリカの美容師の実態とは?

アメリカ 美容師

アメリカの美容師は日本の美容師と比較してどうなの?と疑問に思ったことはありませんか?

アメリカでは日本に比べて給料が高く、週3~4日のシフトで働くことができます。またアメリカでは英語が通じても文化の違いなどによって日本の当たり前が通じないことが多々あります。

この記事では、アメリカの美容師の給料体系、アメリカの美容師文化などについて詳しく解説しています。

アメリカの美容師になるには?

アメリカ 美容師

アメリカで美容師免許(コスメトロジーライセンス)を取得するのための条件は各州によって違いますが、そのライセンス取得から実際にアメリカ(ここではカリフォルニア州に関して)で美容師として就労するまでの手順をご紹介していきたいと思います。

美容師免許(コスメトロジーライセンス)を取るには?

コスメトロジーライセンスとはアメリカでヘア、ネイル、エステ、メイクアップのサービスが提供できるスタイリストのための資格です。

日本でいう美容師免許に近いライセンスですが、ヘア以外にもネイルやエステ、メイクアップなど人に触れる美容サービス全体を提供できる州資格です。

働くためのビザ(就労ビザ)を取る!

アメリカには、ワーキングホリデーという制度がないので、働くためのビザを取る必要があります。就労ビザを取る方法としては、美容室でサポートしてもらうことでも取得が可能ですが、そういうお店が簡単に見つかるという保証はありません。

美容室で働くには、まずカリフォルニア州のコスメトロジーライセンスを持っていることが一番の条件になります。

美容学生としてアメリカにいる方(F1ビザ&M1ビザ)

美容学校

基本的に、学生ビザでは働くことを許可されていないので、OPT制度を利用して、ビザをサポートしてくれる美容室を探すことになります。

美容室によっては、このOPT制度を悪用して、1年だけインターンとしてかなり安い給料か無給で働かせて、結局はビザのサポートをしてくれなかったりするところもあるので早い段階からどこのサロンが信用性があるのかチェックしていきましょう。

既に日本の美容免許を持っている方(Oビザ)

特に免許をお持ちで、美容経験のある方の中には雑誌のお仕事などエンターテイメント系のお仕事経験をお持ちの方もいるかと思います。そういう経歴(クレジット)をお持ちの方は、渡米前にアーティストビザというものを取得することも可能ですので、移民弁護士を通すか、英語に自信のある方は、ご自身で申請をすることもできます。

そうなると、お店からのサポートというのが要らないので、美容室を選ぶ選択肢がたくさん広がります。特に日系ではない美容室で働きたい方には有利です。

アメリカの美容師に関するビザについてはこちらの記事を参照ください。

アメリカの美容師の実態

日本との違いを見ながら、雇用体系、給料、休暇の3項目について解説します。

アメリカ美容師の雇用体系

アメリカの美容師と日本の美容師の雇用体系は大きく異なります。

日本:社員として雇い固定給といったチーム型体系

アメリカ:美容室が椅子を家賃として借し出す完全歩合制

アメリカの求人では「ブースレント(椅子貸し)週/$300」というようなものをよく目にします。アシスタントも、日本のお店は雇って育てていく体制がどこのサロンもで主流ですが、比較的アメリカでは個人任せが多いようです。

アメリカ系のお店では、スタイリスト個人でアシスタントを雇うという方が多く、お店が終わったらみんな帰るというのが当たり前なので、練習して残るとか教えてもらうことは稀です。

アメリカ美容師の給料

アメリカ スタイリスト

アメリカの美容師と日本の美容師の給料の支払いが少し異なります。

日本:月に1回の給料日、固定給

アメリカ:月に2回の給料日、歩合制

日本の固定給もしくは歩合制に比べて、アメリカは時給や時給+一部歩合制、完全歩合(売り上げの4割支払いが多いが交渉可能)、家賃制とさまざまな交渉が可能です。

アメリカの美容師は年収はいくらなのか?

salary.comによると、2018年のカリフォルニアの美容師の平均年収が約$30,000(約340万程度)です。あくまでこれは平均で、美容師によって差が激しいのが現状です。

アメリカは美容室によって給料も変わる

美容室 値段

日本のような千円カットのような安売りのお店もあれば、高級サロンの並ぶビバリーヒルズまで、美容室の場所、形態によってカットサービスの金額は異なります。

ロサンゼルスの平均:$69(安いお店は$15程度)

日経の美容室:平均$50

高級サロン:平均$200($500とか$800取るような美容師もいます)

年収の平均が$30,000なので月給にすると約$2,500、今のロサンゼルスの物価や家賃(現在ワンベットルームの平均$2,000)を考えると、十分なお給料とは言えません。美容学校の学費のローンを返すのに精一杯という方は少なからずいます。

高級サロンでは1日で数十万稼ぐ人も?

セレブリティー

一般的な美容サロンとは反対に、高級サロンでは1日で数十万から稼ぐ人や、中には数百万稼ぐ人もいます。特にカラーリストはスタイリスト(カットとスタイリングのみ)より稼げる傾向があります。

1日に$450のお客さんを40人こなしているような有名なカラーリストもいます。また同じ美容室では$2,400/日+チップを稼ぐようなスタイリストも存在するので美容サロンによっては1日で誰かの月給稼げるようなこともありえます。

そんなチャンスがあるのはアメリカならではということができます。

アメリカでは個人美容室を持つこともできる

今アメリカでは個室美容室がとても増えています。大手3社で箱貸しのような、小、中サイズの部屋が、30~40ほど集まっている場所でプライベートサロンとして個人でお店を持つことができます。以下のような利点があります。

・椅子、シャンプー台、タオルの供給がある

・部屋のペイントやインテリアが好きにできる

・個室なので高級感とプライベート感が保たれる

・歩合制で6割サロンに取られない

このプライベートサロンを利用してロサンゼルスにお店を出している日本人美容師も少なくありません。

アメリカの美容師はどれぐらい休みがあるの?

アメリカは休日が多い

日本に比べてアメリカの美容師の休みは多い傾向にあります。

日本:月に6回しか休みが取れない

アメリカ:週に3、4日しか働かなくてよい

特に中級、上級エリアの美容サロンでは。1~3日で家賃分稼げたら、何も無理して週に6日も働く必要ありません。日本は火曜日休みの美容室が多いですが、ロサンゼルスの美容室は、日曜日、月曜日休みのお店が多いです。

アメリカの美容師に求められること

アメリカ 美容師 求められること

アメリカの美容師に求められることと、日本の美容師に求められることは大きく異なります。

アメリカの美容師では自身、デザイン力が求められる

アメリカでは自信を持ってデザインを提供できる力が求められます。デザイン提案を求めるお客さんが多く、例えば、「今日はストレートヘアがいいって思ったけど、あなたはどう思う?」など意見を求めてきます。

そういうお客さんに対して、「そうだなぁ、どうだろう」「うーん、いいんじゃない」だけだと、自信なさげに聞こえてしまいます。日本人によくありがちなのは提案ができずに気まずくて笑ってごまかしてしまうことで、そのような言動はアメリカ人の目にはよく映りません。

どのような言動がアメリカ人に好まれるか? 

Beauty Academy LA

きっと「今日のパーティーに着ていくドレスはシンプルでシャープな感じだから、髪型もスリークに決めたらいいと思う」とか具体に言える事や、

反対意見でも気を害させずに「ストレートヘアで全体をシンプル&クールに決めるのもいいし、逆にドレスがシンプルだから髪は少しカールでボリュームをもたせて顔わまりに花を持たせるのもいいかも」となど、具体的な提案ができる人がお客さんから信頼される傾向にあります。

日本人はアシスタント寄り

「日本人はアシスタントにぴったりだ。よく働くし、礼儀正しいし、シャンプーうまいし、綺麗好きだし、言われたこと以上に仕事をきちんとするから。」という印象を抱かれる傾向にあります。

それも大事なことだとは思うのですが、1日何十万も、何百万も稼ぐような美容師さんにはそれ以上に惹きつける要素があります。遠慮と恥じらいの深さは、自信のなさとして見られてしまいます。

語学力がやはりかなり大事

自信を持って自分を伝えるには、語学力はかなり重要です。なかには、語学力が低くても、伝わって当たり前くらいの態度で臨んでいる日本人美容師さんもいます。そういう人にはお客さんがついている印象にあります。

下手な英語でも、自信の強さで言葉の壁を乗り越えられることもできます。英語力を上げて自分の英語に自信を持つタイプか、下手な英語でも気持ちがあれば通じるという自信を持てるタイプかのどちらかになる必要があります。美容師の英会話について詳しく知りたい方はこちらの記事を参照ください。

まとめ

アメリカで美容師にこうなる、美容師はこうだ、こう求められる、と書いてきました。もちろん言葉も違う知らない土地で始めることですから、簡単な道ではありません。かといってあきらめたり、回り道して時間を無駄にしないよう、良い選択をして目標達成に向かっていただけたらと思います。

私たちBeauty Academy LAでは、アメリカで美容師になりたい方に対して総合的なサポートを行っているのでご気軽にお問い合わせください。

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セレブスタイリストインタビュー3 ~NIKKI LEEさん~

NIKKI LEEさん / RIAWNA CAPRIさん
今回は、ロサンゼルスで今最も流行っている高級サロン「NINE ZERO ONE SALON(901サロン:ナイン・ゼロ・ワン・サロン)」のオーナーNIKKIさんにインタビューいたしました。
YUKA:
スタイリストになったきっかけはなんですか?
NIKKI:
実は高校を卒業したとき、歯科衛生士になりたいと思って見学に行ったんです。でも私にとって魅力的な仕事ではないと思い、辞めました。私は幼い頃から、髪の毛のスタイリングが大好きでした。またプロムや学校のイベントのために、お友達の髪の毛をセットもしていました。さらに、当時、親友が美容を勉強していたこともあり、もしかしたら私はスタイリストに向いているのかもしれないと思い、美容学校に入学しました。
YUKA:
どちらの美容学校に行かれたのですか?
NIKKI:
私の出身地であるネバダ州リノ市のインターナショナル・スクール・オブ・スタイル(International School of Style)です。ロサンゼルスに引っ越した後は、サンタモニカにあるフレッド・シーガル・ビューティー(Fred Segal Beauty) でトレーニングを受けました。そこでビジネスパートナーのリアーナ・カプリ(Riawna Capri) に出会いました。様々な美容室で働きながらセレブのお客様と出会い、NINE ZERO ONE SALONをオープンすることができました。
YUKA:
何から始めましたか?
NIKKI:
セレブのエクステをする機会が多かったので、そこから有名になりました。セレーナ・ゴメス(Selena Gomez)、ジェニファー・ローレンス(Jennifer Lawrence)、 リア・ミシェル(Lea Michele)、エマ・ロバーツ(Emma Roberts)など、映画の役作りのためにエクステを利用するお客様がとても多いです。
YUKA:
どのようにセレブのエクステをスタートしたのですか?
NIKKI:
フレッド・シーガル・ビューティーでアシスタントをしていた時、この業界で活躍するのは難しいと気づき、どのように目立つかを考え始めました。当時、ロサンゼルスでエクステを上手にできる人は一人しかいなかったので、グレイト・レングスズ・エクステンションズ(Great Lengths Extensions)でクラスを取りました。そこでとてもエクステに魅力を感じ、上手くナチュラルに仕上げられるように練習をしました。
YUKA:
エクステはお客様によってカスタマイズするのですか?
NIKKI:
通常は6~8時間かかるところを、リアーナと私は2人で手掛け、2時間で終わらせています。お客様は長い時間サロンにいることが嫌いなので、早めに終わらせることが大切です。私たちの特徴は、カット、カラー、エクステを全部できることですね。エクステを入れるときは、地毛と色がマッチしていることが一番大切です。カラーをしない人がエクステを手掛けるとシームレス(地毛との差がないこと)にブレンドできないこともあります。お客様が金髪に染めたいとおっしゃったら、どんな感じの金髪なのかをよく相談して、その色に合うエクステを探したり染めたりします。
YUKA:
NINE ZERO ONE SALONをどうやって立ち上げたのですか?
NIKKI:
NINE ZERO ONE SALONは、本店の住所の番号だったので、お店の名前はそこから決めました。私たちにとってこのサロンを始めるアイデアはシンプルでした。ロサンゼルスやニューヨークにある高級サロンは、サリー・ハーシュバーガー(Sally Hersheberger)やアンディ・レコムテ(Andy Lecompte)のようにオーナーの名前が付いたサロンは多いです。そういうサロンで働いたことはありますが、残念ながら、功績を認められる人は、いつもオーナーになってしまうのです。私たちは、スタイリストたちが楽しんで仕事をしたくなる環境を作りたかったのです。
YUKA:
新しいスタイリストを雇用する際に何を重視していますか?
NIKKI:
誰にでも髪の毛のスタイリングを教えることはできますが、人の性格は変えられないといつも私は思っています。 お客様がすごく多いスタイリストや、才能のある人なのに、性格がすごく悪い人が面接に来ると、いくらスタイリングが上手でも雇いたくなくなります。なるべくスタイリスト間で問題が起こらないようにしたいのです。性格の良い人だったら、私たちもどのように手伝えるか工夫して、サロン全体を良いチームにできるのかを考えています。この業界は、自分のテクニックはもちろんのこと、どの材料を使っていることさえ教えてくれない人が多いです。同じ材料を使用しても、違う人が使ったら全く同じ結果にはならないので、なぜ教えてくれないのかが不思議です。私とリアーナはそれを変えていきたくて、2011年にアカデミーを開きました。ブティックアカデミーなので、10人ずつ生徒がいて、サロンのスタイリストが教えているクラスが様々です。私とリアーナは、ビューティー・コーチ・ツアーで、色んな場所に行ってクラスを教えていました。子供が産まれてからは遠ざかっていますが、今年10月に、パームスプリングス市でデモをします。BCTV (Beauty Coach Television) という番組から有名なスタイリストを呼んで、様々なことが学べる実習ビデオも製作する予定です。今、本当に楽しくて幸せです。
YUKA:
どうして教育への情熱があるのですか?
NIKKI:
私とリアーナがフレッド・シーガル・ビューティーでトレーニングをしていたとき、スタイリストたちが他の人をサポートしないことがすごく不思議でした。私はマスター・カラーリストと呼ばれているけれど、たまには間違うこともあります。他の人の意見を聞いて上達することもあります。みんながそうやって徐々に上達できたらいいなと思っていて、私達のサロンではそんな環境を作っています。私自身、一人でロサンゼルス全ての人の髪の毛をスタイルできるわけではないので、他の人にテクニックを教えて、みんなでお客様を集めて働ければいいと思っています。その考え方が全てのサロンを成功させるとは思いませんが、それが私たちの哲学です。
YUKA:
オーナーとして困ったことはありますか?
NIKKI:
もちろん、毎日問題は起こりますよ。だからリアーナと私で、20人ほどのオーナーを集めて「オーナーズ・ランチ・イン(Owner’s Lunch In)」というクラスを教えています。いくらビジネスが成功していても、会社の中で困ることはたくさんあります。一番苦労したのは、サロンのリース契約する前日に、投資家が取り止めたいと言い出し、結局自分たちの貯金を切り崩したり、クレジットカードを使ったりして、なんとか家賃などを捻出しました。 困ったことや苦労はたくさんあるけれど、恐れずに頑張っていたら、必ず成功します。私一人ではできなかったと思います。リアーナがいて本当に助かっています。
YUKA:
どうやってセレブのお客様を増やしたのか教えてください。
NIKKI:
私たちは、セレブであろうと一般人でもあろうと、皆さん同じだと思っています。セレブだからといって、特別扱いはしないです。普通に接することで、セレブのお客様も話しやすくなり、それが信頼関係を構築することに繋がっていきます。
YUKA:
同じ美容業界で成功したい人に一言アドバイスはありますか?
NIKKI:
柔軟な考えと謙虚であることが一番です。もし、一からやり直してアシスタントにならなくてはいけなくなっても、思いやりを持って頑張っていたらまた評価されるようになるでしょう!
● 感想
NINE ZERO ONEサロンは、今ロサンゼルスで注目を集める人気No1高級サロンです。ビバリーヒルズやハリウッドのセレブやスタイリストに、最も人気があるサロンを3つ聞いた時に必ず入るサロンがNINE ZERO ONEサロンです。NIKKIさんは教育熱心でもあるので、ぜひこの機会に日本人のスタイリストにも学んで欲しいです!
オンライン教育もあるので日本からでも入会可能!!
Lineアカウント:@yukastyleまたはemail: yuka@yukastylebh.com まで、お気軽にお問い合わせください。
NINE ZERO ONEサロンのオフィシャルサイト
https://www.ninezeroonesalon.com
インスタグラム
https://www.instagram.com/ninezeroone/

セレブ・スタイリスト~インタビュー1 ~YUKIさん~

アメリカの生活が長い方は、セレブスタイリストYUKIさんの名前を、一度は聞いたことがあるかと思います。 私が、数年前にサロン買収のためにロサンゼルスに来た時、エージェントが「あの超有名なYUKIさんのサロンが売りに出ています!」と興奮しながら連絡をくれたのを、今でも覚えています。しかし実は、エージェントの勘違いで日本人のYUKIさんのサロンではなく、アメリカ人のYuki Sharoni氏のサロンが売りに出ていたのですが、縁あって結局、私はそのYuki Sharoni氏のサロンを買収することとなりました。 私が実際に日本人のセレブスタイリストYUKIさんとお会いしたのは、買収後、Yuki Sharoni氏から彼を紹介してもらったことがきっかけでした。日本人のYUKIさんもYuki Sharoni氏も、長い間、ビバリーヒルズエリアでサロンを経営していたため、お互いに友達同士でした。また名前が似ているので、それぞれのお客様が間違って相手のサロンに電話をかけてしまうことも多かったようです。 さて、少々前置きが長くなりましたが、今回は日本人スタイリストのYUKIさんのインタビューをお届けいたします!
TAKA(私):
YUKIさんは、いつアメリカ(ビバリーヒルズ)に来られたのですか?そしてきっかけは何だったのでしょうか?
YUKIさん(以下敬称略):
こちらに来たのは、僕が24歳のときです。横浜出身なのですが、父が米軍キャンプで働いていて、洋服も食べ物もみなアメリカのものだったのです。サンデー・スクールに通っていたため、サンクスギビングを祝ったり、アメリカの映画を観たり、港にはアメリカ人がたくさんいて大きな影響を受けました。3、4歳の頃には、海の向こうは何があるのかな?と、海を渡って外国に行こうと思っていました。
TAKA :
そんな小さい頃から、海外に来ようと思っていたのですね(笑)。日本ではどの美容学校に通われたのでしょうか?
YUKI :
マックスファクター(男女共学校)を卒業しました。日本では石渡 潔(近代美容の礎を築いた美容師)、麻生こうじが私にとって先生でした。川島文夫(PEEK-A-BOO代表)と同世代です。東京に行くと川島さんとはよく食事をともにする仲です。
TAKA :
そうそうたる方々ですね(笑)。英語などはどこで学んだのですか?
YUKI :
米軍キャンプにすぐに入りました。そこで英語とカルチャーの勉強をしました。
TAKA :
日本では美容師免許を持っていましたか?
YUKI :
日本の美容師ライセンスを持っていました。当時は、ファッションショーなどの仕事もしていました。その後、ロサンゼルスにあった山野美容学校に入りました。当時、ウィルシャー通り(ビバリーヒルズ)にあったけど、今はマリネロになったのかな。
TAKA :
当時美容師として、アメリカでの目標をお持ちでしたか?
YUKI :
僕は最初からアメリカのファースト・レディーの髪を手がけたかったんです。そのつもりでアメリカに来ました。
TAKA :
その夢は達成したのですか?
YUKI :
夢ではなくてね「目的」です。もちろん、叶えました。ナンシー・レーガン元大統領夫人の髪を手がけました。日本で待っててもファーストレディーは来ません。ですので、自分からアメリカに行くことにしました。
TAKA :
なるほど。夢ではなく「目的」として考えることが重要ですね!
YUKI :
トランクとバッグの荷物、2つだけでロサンゼルス国際空港に来ました。学校は決まっていましたが、ホテルなどは決めておらず、どうにかなるだろうと思って来たのが始まりです。泊まるところがないから、まず、学校に行って、そこで知り合った学校の生徒の家に最初の2、3日は泊まりました。茂木さん(日本の高度なカット技術をアメリカに持ち込み、ハサミ等の日本の優れた美容道具をアメリカに広めるなど日本と世界の理美容業界を繋げ、世界で活躍する日本人ヘアスタイリストのパイオニア)には、その頃にロサンゼルスで出会いました。茂木さんとはお茶をする仲です。
TAKA :
山野美容学校卒業後はどうされたのですか?
YUKI :
美容学校を6カ月で卒業し、加州コスメトロジー・ライセンスを取得しました。日本で美容師をしていたので早かったですね。
TAKA :
最初に就いた仕事は何だったのですか?
YUKI :
ビバリーヒルズでヘアドレッサーをしていたダンさんが、アシスタントを探してると聞いて、そこで働きました。そのときから、日本人スタイリストは重宝されていたと思います。アシスタント時代は、長時間働くことは、むしろありがたいと思っていました。
TAKA :
忙しくて疲れると辞めてしまう方が多い中で、YUKIさんのそのお考えは稀有ですね!
YUKI :
その後も、ずっとビバリーヒルズで働いていました。せっかくアメリカに来たのですから、その中心エリアで働きたいと思っていました。今でもそうです。日本でいうと六本木とか銀座辺りですね。
TAKA :
なるほど。その分競争はほかのエリアより激しくお客さまの注文も高いと思いますが、その方がやりがいを感じるということですね。その後はどうされたのでしょうか?
YUKI :
自分のサロンをバートン・ウェイ沿い(ビバリーヒルズ)にオープンしました。
TAKA :
その時はかなり投資されたのですか?
YUKI :
そうですね。幸い、投資金は比較的低くてすみました。Los Angeles Times、VOGUE、 Hollywood Reporterなど、あらゆる美容雑誌に自分の記事が載りました。オープンから3年経って、リースの料金が上がり店も小さかったので、サンセット大通り(ハリウッド)に移動したんです。映画『サンセット大通り』の影響もあったかもしれません。そこで32年間サロンを経営していました。20人以上のスタッフを雇用していました。
TAKA :
32年間ですか…。10年でも大変なのに凄いですね。場所もいいですし、大きなサロンだったので、家賃は相当高かったのではないですか?
YUKI :
15年前で当時、家賃は2万ドルでしたね。
TAKA :
お話を聞いているとトントン拍子ですが、どこでブレイクされたのでしょうか?
YUKI :
ずっとです(笑)。バーバラ・ウォルターズさん(アメリカの有名なジャーナリスト/テレビ司会者。日本の黒柳徹子さんのような方)を担当していました。彼女と世界中を飛び回っていましたね。エミー、オスカー、トニー、ゴールデン・グローブなど、有名な授賞式にはいつも一緒にいて、彼女のヘアメイクを担当していました。それから女優のルシル・ボールさんや俳優のマーロン・ブランドさんのヘアも手掛けました。
TAKA :
すごい方々ばかりですね。世界のスタイリストとも交流はありましたか?
YUKI :
パリのアレキサンドラ、ニューヨークのケネス、それからビダルサスーンとも交流がありました。
TAKA :
ビダルサスーンですか…。すごいですね。
YUKI :
ずっとVOGUEの表紙のヘアメイクをしていた須賀勇介さんとは友人で、「東(イーストサイド)のユウスケ、西(ウエストサイド)のユキ」と言われていました。
TAKA :
YUKIさんはまずアメリカで有名になって、それから日本でも名が知られるようになったんですよね。
YUKI :
おそらくアメリカのメディアに取り上げられたからでしょうか。
TAKA :
日本の芸能人の方も数多く手がけられていますよね。
YUKI :
宮沢りえさん、松田聖子さん、森進一さん、それから森さんの息子さんでOne OK RockのTakaさんなど、多数の著名人を手掛けています。
TAKA :
素晴らしいですね! オーナーとしてのご苦労はありますか?
YUKI :
苦労はないです(笑)。スタッフに恵まれました。
TAKA :
YUKIさんのアシスタントも、皆スタイリストとして有名になっていますね。きっとYUKIさんのご指導がよかったのでしょう。当時経営されている店のマネージメントはご自分でされていましたか?
YUKI :
はい、全部自分でやってました。経理以外は全てです。全体の動きがわかるのでよかったです。
TAKA :
YUKIさんなら、オリジナルプロダクト開発の話もあったのでは?ORIBE(ニューヨークのヘアスタイリスト。Luxury Brand PartnersとともにORIBEブランド確立。2017年12月にKAOが買収)のように。
YUKI :
ORIBEもよく知ってます。日本からプロダクト開発のオファーやパートナーの依頼があったけどお断りしました。そういう欲はあまりないので。
TAKA :
最近日本に一時帰国されましたか?
YUKI :
年に2回は日本に帰っています。必ず桜の時期には、日本の桜を見に帰ります。桜からエネルギーをもらえます。日本の桜はエネルギーの源です。
TAKA :
カッコイイですね!最後に、これからハリウッドを目指すスタイリストにメッセージをお願いします。
YUKI :
努力すれば目的は叶う!そして健康が一番。健康ならエネルギーが自然と湧いてきます。
TAKA :
ありがとうございました。僕も先生からエネルギーを貰いました!
● インタビューを終えて
YUKIさんは、アメリカで日本人スタイリストとして成功した第一人者です。YUKIさんのお店で働いていたスタイリストが今オーナーやセレブスタイリストとなり、ビバリーヒルズやハリウッドで活躍しています。同世代とおっしゃっていた川島文夫氏をはじめとする、伝説の美容師と呼ばれる須賀勇介氏と並び称されるべきセレブスタイリスト(美容師)であり、ビバリーヒルズを舞台に世界のセレブを美の虜にした、唯一の伝説的なヘアメイク・アーティストです。ちなみにYUKIさんは現在MLBで大活躍のロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平選手を応援しているそうです。
YUKIさんに学ぶ ~セレブスタイリストになるための5つのポイント~
  • 何ごとにも美的好奇心を持つ。
  • 身の置き場所を良くする(ビバリーヒルズ、ハリウッド)。
  • 努力を惜しまず目的をはっきりとする。
  • いつもプラス思考でいる。
  • 感謝の気持ちを人一倍持つ。
YUKIさんが勤務している店舗情報は以下です。
クリストフサロン ビバリーヒルズ店
https://cristophe.com/beverly-hills/salon/ YUKIさんに関するご質問など、どうぞお気軽にお問い合わせください。
Lineアカウント:ID:@yukastyleまでお気軽にどうぞ!

セレブスタイリストインタビュー2 〜NEILさん〜

今回は、ビバリーヒルズ/ハリウッドエリアの中でも1位2位を争う超高級サロン「MeĆHE」オーナー/スタイリストのNEILさんにお話しをお伺いしました。顧客の中にはモデルのハイディ・クルムもおり、その他にも多くのセレブを手がけているセレブスタイリストです。


YUKA(私):
どうしてスタイリストになろうと思ったのでしょうか?
NEILさん(以下敬称略):
最初はファッションに興味を持っていましたが、16歳のときにファッションに関わりながら仕事のできるスタイリストになることを決めました。

YUKA :
どちらの美容学校に行かれたのですか?
NEIL :
僕はイギリス出身なのですが、イギリスでは、スタイリストを目指す場合、美容学校に行くよりアシスタントプログラムに参加します。そこで、僕はロンドンにある「ダニエル・ハリソン」という高級ヘアサロンで『アプレンティスシッププログラム*1』に参加しました。イギリスでは、どれだけ有名なサロンで働くかが重要で、そのサロンはイギリス王室の対応もしていました。通常は、アシスタントから始めると、3年でフロアに立ち、スタイリストとしてデビューできるのですが、私は16歳からスタートし、19歳の時には「ネベル・ダニエル」というサロンで、ヘアスタイリストとしてデビューをしました。そこは、とてもヒップなサロンで、モデルやセレブが訪れるサロンでした。

YUKA :
何故、ビバリーヒルズで働き始めたのですか?
NEIL :
ある女性から、ビバリーヒルズに来た方が良いと勧められたました。実際にビバリーヒルズに来たら、文化もファッションもとても素晴らしく、一瞬でロサンゼルスに惚れてしまいました。ロサンゼルスのファッションは、ロンドンに比べてもっとカジュアルな感じで、僕にはとても合っていたし、そういうことを含めてロサンゼルスは最高の街だと感じました。とにかく、ロサンゼルスはラフでファッショナブルな雰囲気があり、かっこいいジーンズとTシャツを着て、髪型もカジュアルでおしゃれだと思いました。

YUKA :
ビバリーヒルズに来て困ったことはありましたか?
NEIL :
どんなキャリアでも、一から始めるのは難しいと思います。ロンドンでは有名だったけどこっちに来たら、僕のことなど誰も知らないし、インスタグラムなどのソーシャルメディアもなかったから、お客様に来てもらうことも難しかったですね。何より僕と一緒に働いてくれるスタイリストを探すことが、最初は一番苦労しました。僕がアメリカに来たのは25歳のときで、仕事のツテがあるわけでもなく、家族や知人もいませんでしたから、とても孤独で大変でした。ただ、僕にはスタイリストとしての自信だけはあったんです。そして、ありがたいことに、アメリカに来て、すぐに忙しくなり、時間が経つとともに、自然に人のネットワークが拡がっていきました。

YUKA :
ヘアスタイリングをしていて何が一番楽しいですか?
NEIL :
女性をキュートでセクシーに、そして笑顔にさせることが好きです。お客様を本当に満足させることは簡単ではないけれど、その人をよく観察して、その人のことを心から美しくしたいと思うと、いろいろな発想が湧いてくるんです。それってスタイリストにとって、重要なことだと思います。人を理解することは、簡単なようで一番難しい。理解しているつもりになっている人が多いのですが、それは結果になって現れます。どんなに高級なブランドの服を着せても似合わない人には似合いません。顔と髪だけを見ていてもダメなのです。その人のファッション、スタイル、パーソナリティを見極めてから、その人に合うヘアスタイルを決めることができると思うんです。ですので、自分にばかり興味を持っていてはいけません。他人にも自分と同じように興味を持つことが大切です。お客様にどれだけ特別な思いをさせてあげられるかが大事で、そのためにお客様を理解することが重要なのです。

YUKA :
ヘアアーティストとしての哲学は何ですか?
NEIL :
ワンパターンなスタイリストでは成功できません。多才であるべきです。人それぞれのシェイプを創造し、さらに様々なシェイプにアレンジしていくことができるスタイリストが本当に成功すると思います。

YUKA :
カラーリストではなく、なぜヘアカットとスタイリングのアーティストになったのですか?
NEIL :
実はカラーをすることが好きではないんです。カットとスタイリングは料理とに似ています。カラーは原料ありきと言いますか、料理で例えると、オーブンを使用している感じがします。カットとスタイリングは料理のような遊び心を取り入れられるけど、オーブンで料理をする場合は、原材料が最も重要になるでしょう。工程で言えば、髪をカラー剤につけて、40分間ほど置いて洗い流して乾かします。一方、料理は手先を使って包丁を操り、味付けをする必要があります。カットとスタイリングの方が、創造力や細かいテクニックが必要だと思うので、私はカットとスタイリングの方が好きです。

YUKA :
MeĆHE Salonはどのようなコンセプトで、どのように成功していったのでしょうか?
NEIL :
僕のパートナーであるトレーシーは、最も成功しているカラーリストの一人で、世界中にその名を知られています。僕は、素晴らしいカラーリストと組んでコンセプチュアルなサロンを創りたかったのです。僕達は、週に5日間必ずサロンに来て仕事をしていました。お店に名前をつけて、たまにしか来ないオーナーサロンとは異なり、日々、アーティスティックでスタイリッシュな品質を定着させる努力をしてきました。他のスタイリストに僕達のスタイルを強要したことは一度もありません。でも、特別な才能を持っているスタイリストが集まってきていると思います。ちなみに、カットもカラーも両方行うスタイリストはうちにはいません。カットまたはカラーのスペシャリストが集まっています。それは、チームワークがサロンにとって一番重要だと思っているからです。小さなサロンでは全部の仕事を一人のスタイリストがやることも多いけど、皆独立して、お客様を独り占めします。そうすると、個人だけが活躍しサロンの良さが失われていくと思います。

YUKA :
顧客にセレブはいらっしゃいますか?どんな方たちがいらっしゃるんでしょうか。
NEIL :
シャーリーズ・セロン、ジェニファー・ロペス、ハイディ・クルム、ジェニファー・ガードナー、キャメロン・ディアスなど、名前を挙げたらキリがないですね。これは、良いサロンの一つの証であると思いますよ。良い技術とサービスがこのような結果につながっているのでしょう。実際、うちのサロンには多くのセレブがいらっしゃいます。あまりこういうことを言うのは好きではないけど、多くのセレブに来店していただくことで、より多くのお客様がいらっしゃってくださっているとも思います。

YUKA :
日本に行ったことはありますか?
NEIL :
一度も行ったことはないけど、いつか行ってみたいですね。今日もBBCのニュース番組でやっていたけど、日本には多くの文化があり人気も高いですが、東京と大阪は願ってもなかなか住めない都市のようですね。

YUKA :
スタイリストを雇う際は、どういった点を重要視していますか?
NEIL :
そのスタイリストが優しい人間か?そしてホスピタリティがあるのか?に注目します。その人の心が重要で、プライドばかり高くてはダメです。手を取り合って仕事ができるかが大切で、それから技術的な才能をみます。良いエネルギーであることが重要なのです。

YUKA :
これからセレブのスタイリストになる方々にメッセージをお願いします。
NEIL :
まず、第一に、謙虚になりなさい。第二に皆と仲良くすることです。最後に、つらいことがあっても、頭をさげる勇気や我慢をすることも重要です。

[1] アプレンティスシッププログラム
美容学校に行く代わりにサロンでアシスタントをしながら勉強をし、美容学校卒業と同じ権利を取得できるプログラム。アメリカにも同様のプログラムがある。


◆感想
日本では知られていないかもしれませんが、NEILさんはビバリーヒルズやハリウッドの一流スタイリストに聞くと、3本の指に入る超有名セレブスタイリストです。彼のメッセージに、セレブスタイリストとして、重要なポイントに「謙虚」とか「仲良く」というキーワードが出たのには少々驚きましたが、今まで私が見てきた中でも、人気も単価も高いスタイリストは、皆さん、謙虚でホスピタリティーが高いです。対して、プライドばかり高いスタイリストは、なかなか成功できず、環境やサロンのせいにしてしまいます。セレブスタイリストになるためには、意外なようですが、NEILさんがおっしゃっているようなことが重要だと思います。日本人が本来持っている気持ちを失わないことが、ここロサンゼルスでも大切なのです。

◆NEILさんに学ぶセレブスタイリストになるための3つのポイント
・いつも謙虚であること。
・皆と仲良くする。仲間を大切にする。
・頭をさげる。感謝の気持ちを忘れない。

◆NEILさんが勤務している店舗情報は以下になります。
MeĆHEオフィシャルサイト
https://mechesalonla.com

NEILさんに関するご質問など、どうぞお気軽にお問い合わせください。
無料相談Lineアカウント:@jp-usaまでお気軽にどうぞ!

ビザは取れる!弁護士選びとスポンサー会社

● どんなビザを取得するか

ビザの話をしましょう。まず結論から言いますと、アメリカでやっていきたい日本のヘアスタイリスト(美容師)、ネイリスト、アイラッシュテクニシャンは、アーティストビザを取るべき!そして、グリーンカードを取得しましょう!そこに夢と自由があります。

余談ですが、私自身はというと、ビバリーヒルズのサロンを買収し、E2(投資ビザ)でアメリカに来ました(私自身は美容師ではありません)。日本にいる頃は、どの弁護士に相談しても「難しい!」と言われ、諦めかけていましたが、道が拓けたのはロサンゼルスに遊びに来たついでに、エージェントや移民弁護士に相談してからです。日本にいる頃とは全く異なる視点で見れるようになり、自分のやるべきことが明確になりました。それから3カ月でビザの取得ができました。

私見ですが、日本にいる弁護士は、カリフォルニア州やロサンゼルス市の詳細な事情をよくわかっていません。ヒアリングが多く、ソリューションが少ないと思いました。アメリカにいる弁護士は、多種多様で、人の懐を見てお金儲けに走りがちな面も否めないのですが、実力のある素晴らしい方はいらっしゃいます。

今日本にいる方は、まずアメリカに来て、カリフォルニア州、ロサンゼルス市を熟知した信頼できる、そして、ロサンゼルスで実際に生活している日本人に相談するのが良いと思います。

冒頭でアーティストビザやグリーンカードに触れましたが、ロサンゼルスに10年以上いるスタイリストの大半が、そのどちらかを所持しています。また、私自身は実際に投資してE2カンパニーをつくりE2ビザを取得しましたが会社(E2カンパニー)からE2ビザを出してもらっているケースもよく聞きます。その会社とご自身のスタンスが本当に合っていれば、お互いに良いことだと思いますが、月日が経つにつれ、会社とスタイリストで求めていることがくい違ってくることをたくさん見てきました。私はその背景に、カリファルニア州(USA)と日本の環境の違いを感じます。カリフォルニア州の労働法は、他州と比べても労働者寄りで、ましてや日本とは比べものになりません。さらに、スタイリストとなるとフリーランスが非常に多く、日本のようにオーナーが強く、従業員がオーナーの言うことを何でも聞くのはあり得ないのです。この環境の違いが、スタイリストに心の変化を与えるように感じます。特に、ハリウッドやビバリーヒルズなど、多くのセレブが集うエリアではそれが顕著です。したがって、アーティストのように羽ばたきたい方は、最初からそのための道と、そのためのビザを目指すべきです。

美容関係者であれば、スタイリスト、ネイリスト、アイラッシュテクニシャンはもとより、サロンのオーナーも、我々にご相談いただければ、コストを軽減し成果を上げるご案内が可能です。

● サロンオーナーなら投資ビザを視野に

私自身、美容サロンオーナーでもあるので、美容サロンオーナーには、是非、お伝えしたいことがあります。日本で美容室オーナーの方が、こちらロサンゼルスで出店する場合は、オーナー自身はE2(投資ビザ)が最適だと思います。また日本では、あまり一般的ではありませんが、M&Aでロサンゼルスのサロンを買収するメリットもあります。
特に、ビザやライセンスの取得は圧倒的に早く、リース契約もスムーズです。一からやる方法が多いと思いますが、 “Time is Money” です。日本の大手上場会社でも、ビジネス系のライセンスやビザ、リース契約の問題で余計なコストがかかっていることが多々あります。2~3年かけて漸くスタート地点に立つのではなく、アメリカ人と同じスタート地点に3カ月で立てるM&Aは、コストを抑えて短時間で目的を達成できます。

美容サロンのM&Aについては、私自身、2度も経験しており、サポートや助言、エージェントとして代行作業も可能ですので、ご興味ある場合はどうぞお気軽にお声がけください。また雇用するスタイリストは日本人にこだわり過ぎず、継続的な募集と教育によって積極的にアメリカ人を雇用するべきです。我々は、美容サロンオーナー(ヘア、ネイル、マツエク)には、日本人を含めたプロフェショナルなスタイリストをご紹介しています(現在登録者多数!)。
どうぞ、ご遠慮なくお問い合わせください。

最後に、ビザはE2にしろ、アーティストにしろ、グリーンカードにしろスポンサー会社(務める会社やエージェント会社)が重要となります。特にE2は会社とともに歩み、万が一、会社を辞める時はビザが無くなるので、慎重に選択することが大切です。移民弁護士もそうですが、会社選びにもアメリカではエージェントが必要だと思います。特に、会社との契約はカリフォルニア州法に基づいた契約であることが重要です。日本人スタイリストのプロフェッショナルエージェントである我々は、契約についてサポートいたします。またビザに関しては、アーティストビザやグリーンカードのサポートをしています。

スタイリストのアメリカンドリーム

ロサンゼルスのWest Hollywoodエリアには、素敵な美容サロンが数多くあります。

平均客単価1000ドル以上といわれるSally Hershberger、インスタ200万人以上のフォロワーを抱えるカラリストGuy Tangのサロン、日本のKAOがプロダクトの権利を100億円以上で買収したJohn Frieda、そして毎月のプロダクト収入が20億円以上と言われるChaz Deanスタジオ(Wenn)など…。

彼らはサロンをチェーン展開しているわけではなく、美容師としてのタレント性を開花し、ビジネスを発展させています。

日本人でいえば、シュウウエムラ化粧品の創業者植村秀氏も、ハリウッドでメーク技法を習得しビジネスを発展させた一人です。
世界で最もセレブが集まるハリウッドは、まさに美容のメッカと言えます。

話は自分自身のことになりますが、私は2013年にビバリーヒルズの高級美容サロンYuki Sharoni Beauty & Lifestyleを買収しました。オーナーだったYuki Sharoni氏は30年以上ビバリーヒルズのセレブスタイリストとして活躍し、アダム・サンドラーやジェシカ・アルバといった多くのセレブを顧客に持っていました。上記のようなTop中のTopのスタイリストではなかったのですが、カット250ドル、カラーは400ドルで、毎日途切れることなくお客様が訪れていました。Yukiの晩年の年収は、おそらく日本の東証一部上場企業の役員の平均年収をはるかに超えるものだったでしょう。また、当時の弊社サロンでNo2、No3のスタイリストの年収も、サラリーマンの部長でも手が届かない収入でした。これは、ビバリーヒルズ、ウエストハリウッドで名の知られたサロンであれば、当たり前のような話です。日本の美容師の平均年収が300万円以下であることを考えるととても夢があります。

私は、ビバリーヒルズとウエストハリウッドの中心で、およそ5年間にわたり、美容サロンを経営して、数多くのことを経験し学び、多くのスタイリストや美容会社の方からも話を聞いてきました。

職人気質を持つ日本人は、ホスピタリティと技術を持ち合わせています。私は多くの日本人スタイリストが、トップのスタイリストになれると確信し、昨年タレントエージェントのライセンスを取得しました。それは才能ある日本人を発掘、育成し、アメリカで大活躍するスタイリストになるまで継続的にサポートできればという思いからきています。

夢を抱く美容学生は、アメリカの美容学校選びやビザの取得で失敗し、コスメトロジーライセンスを取得できないまま日本に帰国してしまうことが現状です。多くの日本人美容師も、やはりコスメトロジーライセンスの取得、ビザの取得で失敗し、本来ある多くのチャンスを逃しています。またアメリカで活躍しているかのように見える日本人スタイリストも、真面目過ぎるがゆえに、交渉やマーケティングで失敗し、本来の才能を開花できないままでいます。このようなスタイリスト環境は、皆さんが思っているほど、本来閉鎖的でも難しくもありません。ただ正しくサポートする適切な人間がいなかったように思えます。

世界の美容の中心と言っても過言ではないハリウッド、高級ブティックが並ぶビバリーヒルズ、天使の街ロサンゼルス、誰もが憧れるハワイで誰よりも輝くスタイリストになるために、私がしっかりサポートいたします。また、このコラム連載を通して、さまざまな情報をお伝えできればと思います。ヘアスタイリスト、メイクアップアーティスト、ネイリスト、エステティシャン、マツエクテクニシャンを目指す皆さま、そして興味を持っている貴方に、少しでも手助けができたらとても嬉しく思います。

美容に興味ある方、美容学生さん、日本の美容師さん、キャリアアップしたいスタイリストさん、コスメトロジーライセンス、ビザ、働く環境のことなど何かあれば、どうぞお気軽にご連絡くださいませ。

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